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#今日の採用サイト_ブロードマインド株式会社の採用サイト

ブロードマインド株式会社の採用サイト。明快なオレンジと背景のホワイトのコントラストが印象的で、明るい雰囲気が伝わる。そのオレンジも原色ママではなく、厚みや柔らかさが伝わるように明るいグラデーションを交えている。制作会社のレビューでは「熱量」と表現されているが、確かに納得。熱にもグラデーションがあるところも表現されておりその奥行きすら感じさせる。そしてコンバージョンには補色関係に近い色であるブルー一色。この色使いの効果がまた絶妙だ。

このサイトから学びたいことは3点ある。
1点目はページのテーマ構成とそのまとめ方と言おうか。通常、ホームページ形式はトップページの配下に各ページが構成されている。すべてはトップページに紐づく形だ。もちろんこれが通常であるし、本サイトも厳密に言えばこの形であることは間違いない。
しかし、昨今はスマートフォンで見ることが前提だ。スマートフォンで見る場合はページを1ページごとに遷移させるのはユーザーとして面倒になる。
であれば、どうすればよいか。本サイトでは下層ページを3テーマに束ねてその直下で構成している。これは特にスマホハンバーガーメニューで迷わせない効果がある。小さなことではあるが、実にこれが大切だったりする。特に10ページを超える場合は、これは効果的だ。

2点目は入社後どんな過程を経るか、タイムラインでまとめられている点だ。キャリアステップや研修内容がこれにあたる。いくら綺麗事言ったところで、求職者が入社後に定着していただくためにいつ・何を・どんな目的で行うことがあるかを明確にしていない採用サイトが実に多い。それは面接数や入社数だけが目的となってしまっているからだ。本来は「定着」「活躍」していただくことがゴールになるはずだが…。
その点、本サイトでは「いつ・何を・どんな目的」が丁寧にかつわかりやすいタイムライン形式で表現されており、実にわかりやすい。加えて、人材育成のスタンスのページではそもそものスタンスを事前提示していることは素晴らしいと思う。前提があってこそ詳細過程の説明に対して納得度が高まるので、この論理構成は私もぜひ見習いたい。

3点目はトップページによくある質問の要約がまとめられている点。これは「下層ページのよくある質問ページと重複するのでは?」という疑問が出てくるかもしれない。しかし、これはこれで実は効果があると見ている。それは求職者の訪問が3回目以上の場合だ。
同じ求職者が3回目以上のアクセスをした場合、これは応募有力候補〜応募直前の状態になっている可能性が高い。応募への熱量が高い場合、もう一度最終確認で採用サイトにアクセスする傾向がある。もちろんその際に下層ページを深堀りしてわざわざもう一度精査する人もいるかも知れないが、求職者も多忙ゆえに、できる限りザッピングしたイメージでざっと見直すレベルで最後は決めたいはず。そういったときに最低限押さえておきたいことをピックアップして掲載しているのだ。特に土日出勤の会社であることからも出勤スタイルは応募直前において押さえておいてほしい点なのであろう。
これは良い気づきになった。これはぜひ押さえておきたい。

以上3点は、構成面として分解してみないとわからない点かと思う。しかしそういった視点やユーザビリティを押さえているのは素晴らしい。これはディレクターによる構成の巧さが引き立っていると考える。勉強になるサイトだ。

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