結局、音声配信は初心者でも稼げるのか?現時点の結論を書いてみた
こんにちは。合同会社サン-リブ社員の堀内崇です。ラジクリ!音声ポッドキャスト配信ディレクター兼「はたらくLP」ディレクターを務めています。
結局、音声配信は稼げるのか
結論、可能です。可能ですが条件があります。それは
・収益化可能なチャンネルで収益化可能な配信設定をする
・フォロワーが一定数いる
・定期的なリスナーが一定数いる
以上3つがいずれも合致していないと収益化はできません。
3つのうちいずれかが欠けていると、芸能人などの超有名人でもない限りいきなりの収益化は難しいでしょう。
この記事を読んでいるあなたはおそらく芸能人ではない一般人だと思います。一般人のあなたが仕事や物品の売買など以外で収益を受け取るのは難しいと思います。
ですが、あなたの「しゃべりに価値がある」と感じてもらえれば、収益化できる(=稼げる)体制は整いつつあるのです。
セミナーや講演会のミニ版と考えてみる
「しゃべることに価値」?と思われるかもしれません。
では、セミナーや講演会に参加するとなればどうでしょう?
セミナーや講演会は学びに行く前提ですが、基本「聴く」が大半を占めますよね。
もちろん、スライドや資料などを見るケースも多いですけど、大半は講師の話を聞いて、勉強するのがセミナーです。話を聞かずに見るだけ・読むだけでしたら書籍で十分ですよね。それでもセミナーや講演会に参加するのは、講師の話をもっと聞きたい、または講師の話からパワーや学びを吸収したいからです。
セミナーや講演会は無料もありますが、多くは有料ですよね。音声配信はそのセミナーや講演会をスマホに収めたとイメージしていただければ良いと思います。
スマホに収めたミニセミナー・ミニ講演会。しかも繰り返し聴けるとなれば、時間・場所を選ばず聴ける音声配信は、リスナーやファンにとって最高のメディアでしょう。
セミナーや講演会にお金を払うファンであれば、多くのファンは音声配信にだってお金を払えるはずです。(もちろん一定数に限定されますが)
したがって、「しゃべりに価値がある」と感じてもらえる=収益化することができるのです。
音声配信初心者が収益化させる上でぶつかる壁
…と書きました。これは何かといいますと
ひとつのプラットフォームだけで収益化するのは難しい
ことです。
非常に残念なお知らせかもしれませんが、ここがYouTubeとの決定的な違いです。
YouTubeはYouTube自体が巨大な集客装置になっていますため、YouTube自体にたくさん人がいます。特に「見る専門の人」がいることがポイントです。
ですから、YouTubeにアップしたものがバズっていけばいわゆるYouTuberとしてステップアップできますが、音声についてはVoicy以外はまだ聴く専門の人がYouTubeほど多くない(絶対数のこと)のが事実です。
したがって、音声のプラットフォームだけでは人を集めにくく、配信したことをTwitterやInstagramなどのSNSにて周知させることが必須です。
TwitterやInstagramは画像中心にしたとしても、ある程度の文章を欠かなくてはいけません。この後も書きますが、noteに至っては文章コンテンツがメインです。
音声と文章を巧みに絡めて発信し続けることがないとファンの獲得が難しく、ファンがいないということは収益化も難しいということにしかなりません。
まぁ、バズればよい…なんて考え方は一発芸みたいなことなので、一発なにかウケたとしてもその後が続かず疲弊する…なんてもことも考えられます。
回数重ねて、着実にターゲットを楽しませる発信をし続けること。そして発信を更に伝播させていくことが欠かせません。
プラットフォーム別・収益化の方法
ではプラットフォーム別でどのようにしたら収益化できるかを整理しました。
・Apple Podcast
できないことはない模様。
この方法を使えば物理的には可能のよう。
ですが、基本すべて英語解説であることと、Apple Podcast自体に有料で聴くという観念がまだ少ないと見られるため、国内では有料のApple Podcast(Spotify経由とかではなくて)を配信している人はいないのではないか。
(見つけたら教えて下さい)
・Himalaya
HimalayaはHimalaya+(プラス)など一部プレミアムコンテンツなどがありましたが、現在は積極的に展開してない模様。
現に自社ブログにて
キャスターの気になる事情No.1とも言えるのが、「収益化ってできるの?」というギモン。実はHimalayaの収益化体制は、まだそれほど整っていません。
(2021.2.17 himalayaブログ https://jp.himalaya.com/himalaya/#himalaya-6 より)
という状況なので、本国・中国での展開はともかく日本では積極的に展開していない状況です。
できれば早く収益化できると良いのかなと思いますが…いかがでしょう?Himalaya公式さん。
・Voicy
プレミアムリスナーとして、各パーソナリティーが有料チャンネルを展開しています。
価格帯は500円〜1000円がほとんど。
しかしパーソナリティ審査通過率2%を考えると、そもそもVoicyのステージに上がれない?
・Radiotalk
収益化は可能の模様。
配信者は「さしいれ」を受け取った数や配信頻度、再生回数、クリップ者数などサービスへの貢献度に応じて「ポイント」を入手、差し入れのポイントをまたRealPayという電子マネーに交換するというシステムです。
「ポイント」はRadiotalk社の資本金から還元される仕組み?(2019年9月10日発表のプレスリリース時点)のため、今後はユーザーから徴収し還元する仕組みをとっていくのでは無いかと考えます。
参考記事▼
私見ですが、Radiotalkで収益化を積極的に行っている人はあまり多くない印象かと。(多くいらっしゃいましたらすみません)
ただ、今年福岡でのイベントでRadiotalkの井上代表は下記動画にて、応援購入で事業拡大させていくことで売上拡大させることを明言しており、今後、どのような展開をしていくかが注目されます。
個人的には「はるくんち」を週1ペースで配信しているので、そっちも伸ばさないと…(^^;
・Stand.fm
早くから収益化について取り組んでいたのがStand.fmです。Stand.fmでの収益化は2通りあります。
1つ目はライブ配信時の投げ銭からの収益化です。キャンディーやケーキ、王冠まで120円から最大10500円までのポイントでの投げ銭を受けることができます。
これはどなたでも受け取ることが可能ですが、ただし換金は10000ポイント以上より。
2つ目はstand.fmパートナープログラム (SPP)に加入すること。再生時間に応じた収益化や月額有料チャンネル機能での収益化ができますが、このパートナープログラムは審査制。フォロワー数1000人を審査の目安で、かつ発信しているコンテンツの内容なども考慮されるとのことです。
そんなに低くないハードルですので、収益化云々の前にクオリティ高い配信を続けていくことが大事ですね。
・Spotify,Anchor
で発表はあったものの、アプリ上ではまだ確認できていません。
(それよりGreenRoomが先に展開されている)
今後の展開になると見られます。
結局、音声配信初心者が最初に収益化できる最短は…
各種プラットフォーム別に整理してみましたが、各種プラットフォームを見ても日本で音声の収益化はまだまだ発展途上であるというのが正直なところ。YouTubeと比べてもその差は歴然だと思います。
これはおそらく媒体による広告が少ないからではないかと考えます。音声広告の取り組みはこれからますます伸びてきますので、音声のジャンル内で経済が活発化して今後はより収益化がしやすくなると思います。
じゃあ、音声配信初心者は稼げないの??という疑問が残ると思います。
これ、実はnoteを使った方法がありましたので紹介します。
◆noteによるマネタイズビジネスモデルが最適かも◆
初心者でもすぐにできるのは「note」による配信です。
noteは初めての方でもすぐにどのような形式であれ、有料コンテンツを発信することができます。
音声も同じです。音声の有料配信は下記のようなプレビューになります。
(今回の画像はダミーの画像です。近森さんごめんなさい)
上記のように表示されます。実際、購入前のユーザーに対してのUIは
下の画像のように表示され、最初の30秒だけ無料で聴けます。
自動的にフリーミアムになるイメージですね。noteさんさすがです!
誰でもいつでも、何でも手軽にコンテンツを収益化することができるnoteが最速でマネタイズできる仕組みではないか、と考えます。
ただ、ここもやはりnote単体だけでの勝負というのは決して低くはないハードルだと思います。
最初は投稿しても「スキ」が1〜2個つくかどうかになることも多く、そのうえ購入になるとたとえ100円でも難しいのではないかと考えます。
したがって、SNSや他音声配信プラットフォームと連携していくことでnoteに集まる仕組みがとれるのではないかと考えます。
こちらがnote(有料コンテンツ)に集まるためのビジネスモデル。
このくらいの仕組みをとっていくことで最速で収益化できるのではないかと考えます。
ポッドキャストアンバサダーによれば「オーディオブック」
ポッドキャストアンバサダーのあらいりなさんはマネタイズの一押しの方法としてオーディオブックをプッシュしています。
詳しくは上記ポッドキャストをお聴きください。
書き起こしはこちら▼
収益化は課題だけど、大事なことを忘れてはいけない
「音声は無料で」
ラジオの時代からあるため、これはある意味文化のようになっているのではないかなと思います。それゆえ、音声の収益化は現時点では容易ではないというのが今の印象です。
ですが、VoicyやStand.fmをはじめライブ配信等も有償化する傾向が始まりました。各種音声配信プラットフォームも早晩、この流れをくむのではないかと考えます。
とはいえ稼ぐ稼げない以前に
「リスナーに役に立ってもらえる・楽しませる」
ことが大・大前提です!
音声配信で稼げるのか??と議論したところで、配信していない、配信クオリティが低い、フォロワーが少ないのであれば本末転倒です。
まずは、配信し続けること。これが最初の最初です。
おわりに
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下記記事よりどうぞ▼
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