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vol.043【採用戦略】中小企業のユニークな採用戦略3選

近年、少子高齢化を背景とした働き手の減少の関係で、求職者の人数よりも求人数の方が高い傾向にあります。この売り手市場で人材確保に苦戦し、採用コストがかさむ一方で応募者が思うように集まらない中小企業も少なくありません。

そこで、いくつかの会社は大手企業と同じ土俵で勝負することを避け、従来の方法にとらわれないユニークな採用活動を展開し始めました。その採用活動の一例をご紹介します。


1. 働く上で体力も必要「筋肉採用」

大谷地病院様では、医者の求人難を解決すべく「筋肉採用」といったユニークな医師採用方法を取り入れています。対象となる医師は精神科医です。患者と密に関わる立場だからこそ、誰よりも健全な肉体を作ることをモットーに掲げています。病院には24時間無料で利用できるトレーニング室およびシャワー室が完備されているだけでなく、体育館も完備されており、まさに常に身体を鍛えていたいと考える人にぴったりです。

また、「プロテイン手当」や「会員制ジム手当」、「体脂肪率手当」といった独自の手当制度を設けているのも特徴です。

参考▷http://ohyachi-hp.or.jp/kinniku/


2. スポーツ支援に「アスリート採用」

結婚相談所の運営や婚活パーティーの主催などを行う株式会社IBJ様では、「アスリート採用」を行っています。アスリート採用とは、フルタイム勤務の傍らでスポーツにも取り組んでいる人を対象としており、スポーツで培った体力や精神力が仕事に相乗効果をもたらすことを目的としています。

応募資格は学歴不問で、大会出場実績があるアスリートが対象です。アスリート採用で採用された際には、ウェアの一式支給や遠征費などの費用負担、有給休暇の優先取得といったサポート内容も充実しています。

参考▷https://www.ibjapan.jp/information/2019/08/athlete.html

 

3. 自身の強みを武器に「極め人採用」

株式会社東京一番フーズ様では、「極め人採用」を実施しています。これは、仕事で役に立たないようなことであっても、自身が極めたことがあればその努力や苦労を教えてほしいといった気持ちからスタートされました。エントリーは簡単で“どのようなことを極めたか“を記したプレゼン資料を貼付し、メールで送るだけです。審査で合格された場合は、一次面接および二次面接がカットされ、そのまま社長との最終面接に挑むこととなります。

また、最終面接では「極上面接」を実施しており、東京一番フーズ様が厳選した極上のレストランで美味しい料理を堪能しつつリラックスして面接に挑む機会も設けています。

参考▷https://www.tokyo-ichiban-foods.co.jp/recruit/shinsotsu/


【 本日のまとめ 】

紹介した会社も含め、さまざまな企業が実施しているユニーク採用ですが、アイディア次第でその用途は無限大です。ユニーク採用を成功させるカギは、ターゲットやゴールを明確にしたうえで、会社全体で共有意識を持つこと。柔軟にやり方を変える姿勢も重要です。