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vol.068【採用】出戻り採用が企業に与える5つのメリット

出戻り社員とは、何らかの理由で退職したものの、再び雇用された社員のことです。一度会社を辞める選択をした人の中には、「育児や介護など家庭の事情によってやむを得ず離職したけれど、状況が変わったので今は働ける」「異なる環境で働いてみて、自分には前職が合っていると認識できた」など、以前勤めた会社で再び働きたいと考えている人が一定数存在します。こうした人のニーズに着目し積極採用を行うことを、「出戻り採用」「カムバック採用」と言います。今回は、そのメリットを5つご紹介します。


1. 出戻り社員は即戦力

すでに会社の業務を熟知し、カルチャーにもマッチしている人材なので、即戦力での活躍が期待できます。会社を離れていた期間によっては研修が必要になる場合もありますが、未経験者に比べてごく短期間に学び直してもらえるでしょう。

2. 人柄・実力がわかった上で配属

出戻り社員はその人物の人となりや力量がわかっていますから、安心して配属することが可能です。重要な新規プロジェクトやチーム力を強化したい組織などに適材適所で配置できます。

3. 採用工数と育成コストの削減

出戻り社員は過去に一度会社の採用選考を通過した人材です。ゼロから候補者と相互理解を深め、関係性を築いていく採用コミュニケーションに比べて、再雇用までにかかる工数とコストを大幅に削減できます。

4. 退職後に得た新たな知見を社内に還元

退職後に別の企業で新しいスキルを身につけたり、独立して多様な経験を積んだ人材は、新たに身につけた知見やノウハウを業務に活かすことで、人や組織の成長に貢献できます。

5. 従業員のエンゲージメントの向上

一度退職した経験から、出戻り社員は自社の良い点を改めて評価しています。会社への高い愛着心をもって業務に臨む姿勢は、周囲の社員に好影響を与え、組織全体の従業員エンゲージメントの向上が期待できます。

【 本日のまとめ 】

今回は、出戻り社員の採用におけるメリットを解説してきました。他社を経験した出戻り社員は、多くの価値を与えてくれる存在になります。経営者や人事担当者は、組織の活性化や業績アップを図るための重要な人事戦略として、出戻り社員の採用における注意点を明確に理解しておきましょう。

また、退職した優秀な社員が戻ってくるための最適な組織作りは、既存社員の働きやすさと中途採用における会社の魅力向上にも繋がります。会社が成長するきっかけは、様々なところに隠されているのです。