テレビドラマと就活軸
こんにちは。
12月とは思えないくらい先週は暖かい陽気が続きました。そうかと思えば、週明けからは寒波が入り込み、だいぶ冷え込む一週間のスタートとなりそうです。気温差が激しく体調を崩しやすい時期ですが、体調を整え今年の仕事納めをしっかりやっていきたいと思います。
さて、今日のテーマは「テレビドラマ」です。厳密に言えば、テレビドラマの内容についてということではなくて、そこから考える仕事選びと就活軸について書いていきたいと思っています。
テレビをゆっくり見る時間というものが基本的にはなく、溜まったドラマを週末に見るなんてことの習慣もない私ですが、子どもたちを寝かしつけた後、自分たちが寝るまでの間の時間で洗濯をしたり、食器を洗ったりをしながら家事をやっつけつつ、ああだこうだいいながら妻と話をするのが我が家にとって貴重な夫婦のコミュニケーションの時間となっています。
妻が溜まったドラマを見ながら家事をこなすということもあり、たまに妻のお気に入りのドラマを相乗りしながら最近流行のドラマを観る(というか知る)というのが私とドラマを繋げる唯一の時間です。
続けて見ているワケではないので、ストーリーについては全く分かっていませんが、「いちばんすきな花」というドラマを相乗りしていた際、リクルーターという職業柄、聞き流せなかった気になるセリフがあって、それからそのことについてずっと考え込んでいました。
以下、ドラマ中のセリフ…
「どうせ仕事なんて何やっても辛いんだから、どうせ辛いなら好きなことで辛い思いをしなさい」という美鳥ちゃんから紅葉くんに向けたメッセージ。
仕事は辛いもの。面白くないもの。やらなくてはならないものだから、生活のために仕方なくやるもの。
仕事にまつわる価値観は人それぞれなのでそれに正解も不正解もないワケですが、少なくてもこれに共感する若い人たちがいるからこそ、このセリフが生きているのか…と考えると「それもそうか」と思う反面、本音では何となく言葉にはし難い抵抗も感じており、改めて違うものを受け入れる難しさということについて考えさせられていました。
昔好きでビデオ録画までをし、夢中になって観ていたドラマ(これは僕の趣味)があります。「俺の話は長い」というドラマです。
主人公の「みつる」は筋金入りのニート。ある人との出会いがきっかけで、仕事との向き合い方を見直すというシーンがあり、それが今回の考え事と波長し、久しぶりに何話かを見直していました。
「嫌じゃないことだったら仕事にできるのかも...これが分かったらまた仕事に向き合い働く意欲を取り戻すことができるかもしれない」という印象的なシーンがあります。
新卒採用をやりながら学生の声に耳を傾けていると、「就活軸の作り方に悩んでいます」という声をよく聞くことがあります。やり甲斐がを感じるために仕事をやっているのか?と問われると、そこは正直「?」となっている自分もいて、やり甲斐は後から勝手についてくるおまけのようなものという考え方もなくはありません。
それをそのままストレートに言ったところで、就活軸で悩んでいる学生には届くはずもなく、結果として「やればそのうち分かるよ」というような軽い返答となってしまい、「糠に釘」的な回答になってしまうこともしばしば。答える側としてもモヤモヤすることが多々ありました。
この悩みにぶち当たっている学生方の立場に自分の立場を置いてみると、おそらく知りたいのはそういう完全なる答えというものではないのかもしれない…という気付きを得られるのがこのドラマの各シーンから見ることができることなのかもしれません。
ネガティブなことも究極まで考え抜けば、一層ポジティブに捉えられるようになることもあるのかもよ?ドラマで共感を得ているのは、きっとこの程度の曖昧なことなんだと思います。
全てに答えを求め、もっともらしい答えを見つけては「これじゃなかった」と嘆くことは年齢、経験を問わずよくあるものです。就活における特に就活軸に悩むことについては、それについて一旦悩み続けてみるということの方がむしろ大事なのかもしれません。
よそはよそ、うちはうち。
働き甲斐についてもいますぐ正しい何かをみつけようとしなくてもいい!これが最近私が考える、就活軸に関するいまのところの回答なんだと思います。
そういうものと向き合いつつも寄り添うことができるリクルターを目指していきたい。そんなことを考えるきっかけになった2つのドラマのお話でありました。