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カヴァー・アルバムが好き 1 『流行歌 はやりうた』木村充揮
アフリカ象が好き!
みたいな感じで タイトルを読んで下さい
カヴァー・アルバムが好き!
『憂歌団』も わたしのアンテナには 引っかかって来なかったし 木村充揮のアルバムも これが唯一
にも関わらず 他の好きなミュージシャンに匹敵するぐらいに 愛聴してきた
唯一にして無二
天使のだみ声 木村充揮の 実に味がある歌声にも増して ブルース タンゴ ルンバ ブギ・・・曲によって アレンジを使い分けているのが嬉しい
ここからは 自分の素人リテラシーをかえりみず 思ったことを好きに書くので そこは大目に見て欲しい
『別れのブルース』は この歌謡曲をブルースにアレンジした曲である(笑)
わたしの音楽の師匠ベンちゃんと話しをしていた時 アメリカの音楽事情に詳しいベンちゃんが ボソッと言った
『アメリカのブルースは メジャーなんです』
わたしは一瞬 アメリカのブルース音楽市場の話しだと思ったが 長調か短調か という話だと気づいた
そういえば アメリカのブルースはメジャー(長調)で 日本でブルースの名前がついているものは マイナー(短調)なのである
わたしの拙いボキャブラリーの中で 思いつく 日本のメジャーのブルースは
『横浜ベイブルース』『中の島ブルース』ぐらいだ
『別れのブルース』はマイナーではあるが そのうえで このアルバムの『別れのブルース』はアメリカンなブルースである(メジャーに転調しているわけではない)
それ故に メリケン波止場のマドロス達の悲哀が 胸に迫って来る
このアルバムの中で とりわけ好きなのは
『道頓堀行進曲』
これぞ アメリカン・ブルースでブギ
ブギとブルースの違いを説明するリテラシーを持たないのだが 何となくそう思う
神戸で生まれ育ったわたしは 大阪 というと どうとんぼり という語感に代表される ハイカラとは対極の 泥臭い ごたごたしたイメージを持っている
それは 嫌であるが魅力的でもある
『道頓堀行進曲』は 大阪文化圏の神戸で育ったわたしの耳に 子どもの頃から何度も入った The大阪なダサさの象徴だった
それが このかっこよさ
かっこいい という在り来りの言葉で表現したくないが そう言うしかない
タンゴナンバーの『上海ブルース』といい 『道頓堀行進曲』と似たようなフィーリングの『星の流れに』といい 原曲の持つイナタさやアクを 別のニュアンスに換骨奪胎し かっこよさを引き出し さらに 木村充揮の天使のだみ声が追い打ちをかける
たまらんアルバム