ジャズにハマった日々 続 店でかかっている音楽を聴いて CD(レコード)が欲しくなった件
昔 同世代の若者が カーステレオで 竹内マリアや山下達郎を流している時に 『これ かけてくれる?』と カセットを渡して コルトレーンが流れはじめてドン引きされた事ってあります?
ぼく しょっちゅうありました
流石にアルバート・アイラーは 遠慮したんだけどぉ
まあ わたしはそんな奴だったのだが 三宮の 当時は割りと珍しかった中古レコード(CD)屋で ふらふらとレコード(CD)を漁っていると ジャズ・ピアノの音楽が店内に流れ始めた
美しいメロディーラインだ
若いわたしが 忌み嫌っていた種類の音楽である
静かにゆっくりしたテンポではじまった演奏は 少しずつ熱を帯び始めた 気合いのせいか 誰かが唸っているのも聴こえる
ベース ドラムの絡みも絶妙である(当時 そんな事考えたかは怪しいが)
頭の中に 名前が浮かんだ
キース・ジャレット
カウンターで 流れているCDを確認する
やはりそうだった
『スタンダーズ vol 1』
今 これを聞きながら 書いている
そのミュージシャンを 聴いたこともないのに 突然 名前が浮かんでくる事がある
御茶ノ水のディスク・ユニオンで CDを漁っていると 店内に ピアノ・トリオの演奏が流れてきた
キース・ジャレットではない
唸ってないからだ
ビル・エバンスでもない スティーブ・キューンでも ミシェル・ペトルチアーニでも チック・コリアでも ハービー・ハンコックでも ヨアヒム・キューンでもない
もっと 別の次元でテクニシャンな感じがした よくはわからんが
かかっていた曲は 唐突に 今まで聴いたことがない終わり方をした
それが 何か かっこよかった
ブラッド・メルドー?
そんな名前が浮かんで カウンターに見に行くと やはりそうだった
『the art of trio vol.2』
ディスク・ユニオンには けっこう やられている
店内でかかっている音楽に である
CDを物色していると 店内に スティーブ・レイシーのソプラノサックスが流れてきた
そこに エレキ・ビアノが絡む
好きな曲だ
チャールズ・ミンガスの『バード(チャーリー・パーカー)の蘇生』
グニャグニャのメロディー・ラインの曲だが 実に美しい
カウンターにさり気なく近づき 演奏中のCDのジャケットを チラ見する
『パリス・ブルース』
エレピを弾いている人物に驚く
ギル・エバンス
ビル・エバンスじゃないのか?
帰りのわたしのバッグには 黒猫のジャケットのCDが 入っていた
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