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ジャズを聴き始めた頃  チャールズ・ミンガス

ミンガスのレコードで 最初に買ったのは
『直立猿人』である
ジャズには こんな表現もあるんや と素直に感動した
4足歩行の猿が 進化地で行く過程で2足歩行になり 人間に近づいていく
それを発展させると グループ間で争っていた猿人のひとりが 相手を倒す道具を発見し 宇宙船の映像につながる キューブリックの『2001年宇宙の旅』を連想させ 素直に面白かった
最近 とあるユーチューブ番組で ミンガスの『直立猿人』には 政治的な寓意がある と言っていた
とかくミンガスは 政治的な発言や そうした事をジャズに持ち込む というので敬遠する人も多いらしい
だが その手の代表 『フォーバス知事の寓話』なんかも シリアスでヒリヒリした感じ ではなく むしろユーモラスですらある(音は悪いけど)

ミンガスの音楽を普通に聴いてみると 曲も面白いし 演奏も素晴らしい
『直立猿人』に入っている 『霧深き日』も 面白いし J.R.モンテローズのサックスも ハスキーで霧深き感じだ(何やねん それ)

そして ミンガスのアルバムには 実に美しい曲が多いのに気づくだろう
例えば『セルフポートレイト イン スリーカラーズ』
そして わたしが1番好きなのは
『バードの蘇生』
振幅の激しさは チャーリー・パーカーのビバップ・フレーズを思わせるが パーカーのように陽気ではなく 哀愁を感じさせるマイナーなフレージングの曲だ 哀愁のジェットコースターとでも呼んでおこう(何のこっちゃ)
もちろん ミンガスのアルバムで(どれだったか忘れた)聴けるが 
ギル・エヴァンスとスティーブ・レイシーのデュオアルバム『パリス・ブルース』に入っているのが 最高!





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