#19 誰も言わなかった「1x.com」 その壱
昨年あたりから、私の周りで、にわかに利用者が増えてきた「1x.com」ですが、「ヘッポコ写真家」の体験を書いてみます。
フォトグラファーを名乗る以上、自分の写真のクオリティーについて、しっかりとした評価は誰もが欲しいものです。 これまでは、いろいろな写真系の団体、いろいろな分野のコンテストに応募・受賞することで証明してきました。
私はこれまで、こうしたコンテストには、全く興味がありませんでした。私の目標は「芸術家」ではなく「収入が入るフォトグラファー」なので、後世に名を残そうとか、俺って凄いだろ?的なアピールって無縁だったのです。
今年の5月に、友人の主催する個展に出かけて、ちょっと感化されて挑戦を始めてみました。
挑戦を始めたのはいいんですけど、難関と言われるだけのことはあって、パブリッシュすら蹴られ続ける毎日(笑) 私には師匠がいますが、師匠の作風をデッドコピーした写真では、到底、敵うところではありません。いや、師匠の技そのものが、世界的には、尖りすぎていたのかもしれません。
ここで思い出したのは、「どんなコンテストでも、戦略的に攻めれば入賞可能」という、あちこちのコンテストで上位賞をかっさらい続けている友人の言葉です。私はタイムラインに流れてくる写真や、AwardedやPublishedをもらっている写真の中から、自分の作品に近いものを探し、分析し直して投稿を始め、やっとPublishedに手が届きました。
ここで判った事は・・・
・日本的な感性の写真は箸にも棒にもかからない。
・通りやすい写真は沢山存在する。
・構図は徹底的に詰めねばならない。
これが分かってから、Publishedへの敷居は一気に下がりました・・・とはいえ、難関であることは、間違いありません。
石田 拝