ラジオスターの悲劇
おはようございます。
城みちるです。
今日も暑い。
コロナもまだまだ油断できない。
東京でも感染者数がまた増加傾向です。
気をつけましょう。
さて、今日は深夜ラジオについてです。
僕は深夜ラジオが大好きです。
今ならJunkは月~金まで、ANNも木曜日は毎週欠かさず聴いてます。
深夜ラジオの魅力はひとえに距離の近さだと思います。
まるで隣りの部屋で話してるのを聞いているような感覚になれることだと思います。
なぜ、そんな感覚になるのか?
映像としてパーソナリティーが見えないから、どんな場所で話しているのか分からない。
特に伊集院光さんのようにほぼ一人しゃべりの方は完全に自分にだけ語りかけてくれているような錯覚に陥ります。
伊集院さんがした失敗や面白いエピソード、それを友達から聞いてるような感覚で聞けるのです。
あと、どの番組でもいわゆるハガキ職人と呼ばれるリスナーの方々のレベルも高いです。
よく、あんまり売れてない芸人が自分より下の存在として「お前はハガキ職人か!」と揶揄することがありますが、とんでもない。
少なくとも売れてない芸人よりは面白いです。
だってあんなに売れてる芸人さんたちが笑いすぎてハガキを途中で読めなくなったりする。
そんなネタ作れます?
有吉さんの『SundaynightDreamer』という番組にさんぺいさんという天才ハガキ職人がいる。
「赤いキツネと緑のタヌキを食い散らかす茶色いオランウータンこと武田鉄矢が…」というネタは今思い返しても笑ってしまう。
こんな秀逸な悪口ない。
有吉さんもしばらく笑いが止まらなかった。
面白い。
ラジオは教室の隅っこのイメージがある。
クラスの人気者じゃない、モテないダメな奴らが集まってするどうしようもなく下らない話。
そんなイメージがある。
女子の顔色うかがってない本気のくだらない話。
僕は大好きだ。
昔、貧乏をこじらせてガスも電気も止められた部屋で電池式のラジオで聴いたナイナイさんのANN。
まだ親元でぬくぬく生きていた頃に聴いたのと同じ声、同じ空気感に、僕は本気で泣いた。
ダメになったのは自分だけで、このラジオの向こうにはあの頃と同じ楽しい空間があるじゃないか。
一人暮らしをはじめて生活が困窮したときに聴いたあのラジオがどれだけ僕の心を癒したか、計り知れない。
5年というブランクを経て、今またナイナイさんのオールナイトニッポンは復活している。
毎週ワクワクしながら聴いている。
僕は20年まったく進歩のない人生を続けているけど、学生時代からまったく変わらない楽しい世界が今でもラジオの向こう側にはある。
いつか行けたらなぁ、と思う。
可能性は限りなく低いかもしれないけど。
来週、爆笑問題さんの『爆笑問題カーボーイ』という番組でCD田中殿堂入りスペシャルという企画をやる。
僕がラジオを聴き続けた中で一番面白いコーナーのスペシャルです。
騙されたと思って一度聴いてみて下さい。
深夜ラジオの発言で傷つく人もいるかもしれないけど、救われる人もいるんです。
主観だけで物事を判断するダメな人間にはなりたくないですね。
だから「根拠のない自信」は持ってもいいけど、だからといって他人を攻撃していい、と思い込むのはまったくもって幼稚すぎる。
一度、テレビもスマホも消してラジオに耳を傾けてみてください。
くだらなくて愛すべき時間が広がっていると思いますよ。
では、また。
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