都電駅前の空家を借りてリノベする
東京都北区の都電飛鳥山駅近く、築60年ほどの小さな木造家屋を借りて、今年の春から自分の仕事場+αとするべく改修しています。
昨年空家のオーナーを紹介してもらい、交渉の末に今春契約。5月の連休からDIYで内装の解体を開始して、解体しながら計画を進め、施工会社に発注した木工事、設備工事がひと段落したら夏が終わっていた...
現在は友人知人周りの人たちの力を借りながら、残りの内装造作をDIYで進めているところ。
人と話していると、この物件をどうやって見つけたのか、ここで何するのか、と聞かれることが多いので、これまでの経緯を含めて記録的に綴っていきます。空家を安く借りてリノベしたい!といった方への参考にもなりますように。
「空家を紹介してもらってから契約に至るまで」
建物は不動産に出ていない、面積5坪弱の木造家屋。1,2階合わせて約30㎡。10年程空家になっていて、以前は豆腐会社の営業事務所として使われていたそう。
建物の前は、100年程前まで逆川という小さな川が流れていた、いわゆる暗渠道。谷中のへび道と同じように、道筋が蛇行してる細い路地に立地している。
オーナーは隣に住んでいて、将来は自宅と一体的に建替えを考えており、しかし建替えは何年も先だろうという状況。建替えまでの時間を好きに使ってもよい、ということで契約してもらえました。
紹介してくれた小料理屋の昔から常連で、しかも今自分が仕事場として借りている物件の不動産屋と同級生という。小料理屋のママも不動産屋もこのエリアに在住で、皆顔なじみで繋がっている。
(小料理屋に通い始めた頃に書いた記事↓)
こんな関係性があるので、物件見学の段階から不動産屋に間に入ってもらって交渉と契約を進めることに。「何かあったら困るからね、IMさん(不動産屋)に入ってもらった方がいいわよ」と小料理屋のママも。
交渉にあたっては、まずオーナーと不動産屋宛てに企画書をつくってお渡し。自分は何者か、どんな仕事しているかを伝えた上で、この場所でどういう使い方をしたいといったことをA4数枚にまとめました。
交渉当時から、「こんな古い建物どうしようもないから止めたほうがいいよ。内装解体して不具合出てきたらお金かかって損するだけだよ」と不動産屋から心配されました。建築基準法改正前の古い建物なので耐震補強の必要性も考えましたが、簡易な壁量計算もした上で、現状の構造でも問題無いことは確認。リノベーションの施工経験が豊富なMJさんにも見てもらい、2階も傾いていないし、状態はそれほど悪くはないとアドバイスいただき、借りる決心をつけました。
当初、古い和式トイレの改修やガス水道の設備工事(物件のインフラ部分)はオーナー負担もしくは折半にしてもらいたいと交渉しましたが残念ながらNG。最終的には、オーナー側の負担は一切無しで現状のまま貸出し、その代わりに家賃は安くて良い+建て替え前提なので内装は何してもOK。という契約に至りました。ある程度リスクは負うけども、周辺の相場よりも格安で、念願の「自由に手を加えられる空家」を借りることができました。(続く)