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着々と進む世代交代 - 2019/05/03 ベガルタ仙台戦

GWの金曜に行われたベガルタ仙台戦は
3-1で勝利しました。
これでリーグ戦4連勝。
スロースターターと言われるフロンターレにしては
概ね想定通りのタイミングで浮上してきたのでは、と思います。
早速試合を振り返ってみようと思います。

今日のポイントは3つ。

・躍動する若手たち
・ついに登場したジェジエウ
・試合の終わらせ方

躍動する若手たち

仙台戦のスタメン、なんとソンリョンと悠以外
全員が平成生まれという衝撃。
意外にもノボリや学もまだ若いというね。

特に中盤真ん中は
・大卒2年目の脇坂
・大卒2年目の守田
・高卒3年目の碧
ということでいつになく若い布陣でした。

ただ冷静に考えれば、守田はともかくとして
脇坂や碧も去年あたりは紅白戦で
2連覇したチームの相手をしていたわけで
(もちろん主力組に入ることもあっただろうけど)
普通に考えてかなりの経験値を積んでるわけです。

もちろん実戦経験という意味ではまだまだですが
碧はもはや今期ボランチの軸になりつつあるし
脇坂は初スタメンとは思えない落ち着きぶり。
特にこの2人はユース時代からの付き合いなので
コンビネーションは抜群でした。

例えばいつものスタメンで、
1人だけ憲剛の代わりに脇坂、という入り方だと、もう少し違う硬さが出てしまったかもしれません。
今回はいい感じにメンバーが入れ替わっていたこともあり、伸び伸びとプレーできたのもあったかな、と。

そういう意味では両サイドのドリブルコンビ、
学と竜也も伸び伸びとプレーしてました。
ポジションの入れ替えも柔軟にやりつつ
仕掛けられるポイントでは仕掛けていく。
真ん中の若手3人が無闇にスペース潰さなかったので、ドリブル仕掛けやすかったのではないかと思います。

とはいえ唯一生まれた失点は、
ちょっと左サイドのバランスを崩したところから、一気に攻め込まれたものだったので
そこはちょっと反省点かな、と。

ちなみにフロンターレが一番強かったと感じる時期は、個人的には2017年終盤のリーグ戦です。
1回でも負けたら終わり、というところまで追い込まれてから
どんな試合でも負けなかったあの強さは
今までで一番だったと思います。
(なぜかカップ戦では別のチームでしたが…)

その時と比較して今のチームが上回ってるか?
といえばさすがにそれは難しいでしょう。
あの時のチームは結構神がかり的なバランスと
熟成しきったコンビネーションを持ってました。

それでも今こうしてその時の主力が抜けても
若手が試合に出て活躍できる。
そしてきっちりと結果も出す。
いい流れで世代交代が進んでいると思います。
悠も憲剛も家長も、コンディションが整わないなら出さない、という選択ができるのは強い。
「層の厚さ」という強さは
去年までにはなかった特徴だと思います。

あとはこのままもう少し「目を揃える」ところと、ボールをしっかり止めるというところが
後半戦に向けて仕上がっていくといいのかな、と思います。
とはいえ風間監督ほどそこに拘ってなさそうなので
結構難しいんだろうな…とは感じてます。
ここ2〜3年で新加入したメンバーだと
やはりまだボール止まってない場面が目につきますしね。
ここはこれからも注目ポイントです。

ついに登場したジェジエウ

ベンチ入りすることはあれど
試合の出番はなかなか訪れなかったCBのジェジエウ。
奈良の怪我というアクシデントもあって
先発の機会が回ってきました。

結果から言えば想像以上に止める力があるな、と。
空中戦で弾き返せるのはもちろん
足長いので思ってる以上に遠いところまで届く。
あとは体の入れ方も上手いのか、
フィフティーのボールをマイボールにできる印象です。
必要以上に手を使わないのも良い。
ファール取られないように意識できているので。

ただちょっと気になったのはビルドアップですね。
まぁここはまだまだこれからなのかな、と。
足元も全然問題ない、みたいな感じではありますが
まだパスは横に出すだけが精一杯というか。
最近は奈良がいい縦パス出していただけに
そこを求めてしまうとちょっと物足りなさはありました。
なのでもう少し研究されてしまうと
ボール持たされて困ってしまうのではないかと危惧してます。
今回はまだまだ情報が少なかったですからね。

とはいえ奈良が長期離脱になってしまった以上
CBはマイケルとジェジエウに頑張ってもらわねばなりません。
彰悟が軸なのは変わらないですが
相手によってコンビを変えてやることになるはず。
浦和戦とか怖いなー。
コンビネーション系、どっちも苦手な気がするんですよね。
マイケルは結構手を使いがちだし、
ジェジエウはまだ未知数ですけどね。

試合の終わらせ方

フロンターレで試合を終わらせるのが上手い、と言えば
まぁ家長と阿部ですよね。
家長はそのキープ力で時間が作れるし
阿部は時間の使い方がうまい。
コーナー付近での時間稼ぎは
知念や山村もパワーあるんでやったりしますが
この辺がいるとクロージングは結構スムーズです。

さて、今回山村はいましたが
他のメンツは揃って不在。どうする?という状況。

今回の答えは
「最後まで殴り続けてトドメを刺す」
というものでした。
まぁアディショナルになっても攻める攻める。
特に学とダミアンは点を取る意識強かったですね。
碧も取り消しになったけどいい攻め上がりでした。

結果的に点は取れなかったものの
単純にこっちが攻めてれば相手の攻撃時間はなくなるよね、
ということで無事試合終了。
諸刃の剣感もあったりはしますが
さほど人数は掛けずに攻めてたし
後ろのケアはしっかりできていたし
そこまでリスキーな選択でもなかった気もします。
点が入ればもっと良かったですけどね。

まとめ

全体としてみれば
・お互いの強みをそのまま活かそうとした
・狙い所はしっかり抑えていた
という2点がいい方向に出たということかな、と思います。

サイドに釣り出して一旦戻して、
SBとCBの間に流し込む、という
エウソンがいた時は頻繁にやってたアレ、
この試合ではかなり使ってました。
サイドハーフの二人が幅取れるので
あそこが空きやすかった、というのはあれど
空いても使う人があまりいなかったんですよね。
グラウンダーのクロスを多用するチームとしては、あそこに切り込めると確率上がるので
もっと積極的に狙っていきたい。

ベテラン勢がコンディション戻してきたとき
一体どんなチームになるのか?
そして次はACL。本当にもう負けられない戦いです。
明らかに温存された僚太を中心に
必勝体制で挑んで欲しいところです。

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