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NPO法人I-CAS代表理事に就任しました。

2024年6月16日をもって、主権者教育を行う特定非営利活動法人I-CASの代表理事に就任しました。
突然の報告ですが、実はこんなこともやっていたんです。

そもそもI-CASとは

特定非営利活動法人I-CASは高校生向けの議員インターンプログラムの運営を基幹事業として、様々な単発イベントを含む主権者教育を行っている特定非営利活動法人(いわゆるNPO法人)です。
1999年に有志学生5名が発足したI-CASは1998年12月に制定されたNPO法に基づき、2002年にNPO法人格を取得、2000人を超える学生を議員インターンプログラムに送り出してきました。

代表になるまで

僕も高校2年の3月に議員インターンに参加し、とても良いプログラムだと感じ、4月に入会。直後の6月から準備が始まる同年夏季開催の議員インターンシップのプロジェクトリーダーとして業務のテンプレ化を推し進めつつ無事に開催し、そのまま8月に組織改革の必要性を訴え事業局長に就任。翌年6月に副代表理事に就任し、2期務め、2024年度から代表理事を務めさせていただくこととなりました。

どうして代表理事になったのか

実はI-CASは一時期存続の危機に陥りました。10年以上続く団体はずっと順調に成長し続けることは少なく、栄枯盛衰があるものです。例に漏れずI-CASも赤字に陥り、メンバーも減り、事業も大幅に縮小、事務所を引き払いバーチャルオフィスに登記、というように潰れかけました。僕が入会した時にはアクティブなメンバーは片手に収まるほどで、業務効率が悪く、資料の管理体制やHPの更新体制などが杜撰な状態でした。(おかげですぐに幹部になれましたが笑)

他のnoteでも書きましたが、僕は人々がより多くのキャリアの選択肢を知った上で生きられる世の中を実現したいと思っていて、中高生のキャリア教育に非常に強い関心を持っています。
その上で、I-CASの活動はとても意義があり、I-CASのコミュニティは素晴らしいものでした。
そのため、I-CASが潰れかけている状況は見過ごせず、この組織を立て直すぞ!とやる気になり、ここまで精力的に活動してきました。

これまで何をしてきたのか

組織を立て直すにあたり、組織の成長戦略を策定しました。
スタッフを増やし、業務のキャパを拡充し、受け入れ議員を増やし、広報戦略を変更し参加者を増やし、コストカットをし、Google Workspaceと Slackの導入による業務のテンプレ化とDX化をし、組織が成長サイクルに入るように改革しました。
その結果、スタッフは年々増加し、現在ではI-CASのメンバーは50人を超えました。財政面では入会年度に比べて収益(売上)が254%に、利益(収支差)が384%に、と大きく増加し安定しました。2023年度は新規イベントを2つ行い、協力議員も増え、組織として安定期に入りました。

これから何をするのか

僕が代表理事になったこのタイミングを第二改革期と位置づけ、さらなる成長に向けた組織作りと事業運営を行なっていきます。
具体的には、下記2つを柱にしています。
・より高校生主体の組織に。
・新規事業への積極投資

「より高校生主体の組織に。」とは

この組織はメンバーの多くが高校生であり、高校生が高校生向けに事業を行っています。そして運営メンバーである高校生にとって、I-CASは成長の場です。そんな高校生が主体となる組織にしていくために、代表理事とは別に代表のポジションを設置し、高校生メンバーを任命。代表と各部署トップを高校生にし、高校生中心に事業運営を行ってもらい、大学生以上で構成する理事陣は組織の中長期的な経営と、高校生メンバーの活動のサポートを行う体制を作り上げました。
また、「メンバーのエンゲージメントを向上し、メンバー1人1人がI-CASが好きで、楽しいと思って、モチベーションを持った状態でI-CASの活動に参加する」という状態を理想と定義づけ、そこに向けた人事異動や施策を計画しています。
さらに、スタッフのリクルートと内部エンゲージメントの向上を目的とした専門部署を立ち上げました。

「新規事業への積極投資」とは

主権者教育を行うことで、社会全体の利益の増進に寄与することを目的とするNPO法人I-CASは、組織として成長し、より多くの事業を行い、より多くの人々に「政治と触れ合う」機会を提供することで、その目的を達成することができます。
そのため、これはまさに経営的な目線ですが、基幹事業の収益の安定化とコストカットにより、財政面での安定化を図ることで、利益率と利益額を向上させ、その利益を新規事業への投資に充て、新規事業を育て黒字化を図り、さらに利益を増やし、新規事業を増やすというサイクルを作る必要があります。
現在のI-CASでは財政面での安定化を図るということは達成できていますが、2023年度の活動計算書と事業報告書にある通り、新規事業の立ち上げに難航しており、基幹事業利益を新規事業への積極投資に回すことが達成できませんでした。
今年度は事業計画にあるイベント実施を確実に達成することをミッションとする専門の部署を立ち上げ、今までの3局体制から4局体制に変更しました。
(正確には総務部署を廃止し、HR部署と事業部を立ち上げ1減2増にて4局体制となりました。)
2023年度に実施した2つの新規事業(イベント)を改善しリピートしつつ、新たなコンセプトのイベントを立ち上げることで、「新規事業への積極投資」を履行していきたいと考えています。
また、前述のエンゲージメント向上に投資することも重要だと考えています。2023年度、事業計画に沿ったイベント開催が実施できなかった大きな要因はメンバーのエンゲージメント低迷によるリソース不足でした。メンバーのエンゲージメント向上に投資することでエンゲージメント向上に加えてメンバー増加も期待でき、リソース不足が大きく改善されます。それにより新規事業の立ち上げもしやすくなることが大いに期待できる、というロジックです。

最後に

長くなりましたが、実はこんなNPOが存在していて、実はしれっと理事を務めてきて、しれっと代表理事に就任して、こんなことをしてきて、これからこんなことをやっていこうと思っています。
I-CASは社会的にとても意義のある活動をしています。毎年100人以上の中高生に、政治に少しでも触れるきっかけを提供していることがまずとても有意義ですが、I-CASはメンバーに対して成長機会を与えていて、長期的な目線ではこれは社会的にとても価値があります。Google WorkspaceやSlackなどの業務ツールに触れることも、他校の学生とともに活動することも、予算を使ってイベントを開催することも、大人と一緒に仕事することも、どれも中高生にとっては珍しく貴重な経験です。
親や、母校である聖光学院、今まで関わってくださった多くの方々のおかげで、僕は周りよりちょっぴり経験値が多いです。その恩を返すべく、参加者とI-CASメンバーに、そして社会に、還元していきたく、NPO法人I-CASの代表理事として活動します。

議員の皆様へ

いつもI-CASの活動に協力してくださっている議員の皆様にはとても感謝しております。今年度はより多くのイベントを行いたいと考えております。議員の皆様にとっても有意義なイベントを作れるように精一杯努力してまいりますので、引き続き新体制となったI-CASの活動にご協力いただけますと幸いです。

前代表理事の桐田さんへ

これまで4期、大変お疲れ様でした。まさに潰れかけたタイミングでも代表として責任を持って業務を遂行してきたこと、入ったばかりで思い上がってとがっていた僕に事業局長を任せてくれ、副代表理事を任せてくれ、向き合い、ともにI-CASの発展に携われたこと、とても尊敬と感謝をしています。
方針が対立することも多くありましたが、特に最後の1年間は思いや考えを共有することができ、嬉しかったですし、常に代表理事として責任を持って、1人でも戦い続けていたことに対しては申し訳なく思いつつ、すごすぎるなと思っていました。自分が最高位で、最終的な責任を全て持つ立場である組織の代表の気持ちは、代表本人にしかわかりません。副代表でも代表の気持ちは理解できません。副代表は逃げたくなったら代表に押し付けられるが、代表はどれだけ逃げたくなっても、逃げられない。そんな立場を4年間続けたことはすごいことで、僕は就任前からずっと不安です。これまでの副代表という役職とは比にならない重圧。桐田さんを尊敬しながら、4年間維持し、成長させてくださったI-CASを引き継ぎ、第二改革期としてさらに発展させていきます。改めて代表理事、お疲れ様でした。

全ての皆様へ

僕の、新たな挑戦が始まります。これまで何度も言ってきた通り、I-CASの活動は社会的にとても意義があります。僕は自分の持っている全てのリソースとスキルを投じて、I-CASを発展させ、社会の利益に寄与していきます。これまでキャリア教育やスタートアップ支援、新規事業立ち上げなど多くのことに携わってきたユニークな経験を持つ僕が作るI-CASの未来に興味はありませんか?I-CASの活動に賛同してくださる方、僕の挑戦に賛同してくださる方、お待ちしております。まだあまりよくわからないな、という方もまずは興味を持ってください。これからもめっちゃツイートします。
Twitterとnoteでいいねどんどんください。より多くの方に見て欲しい。

以上。

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