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なぜカープファンはマナーが悪いのか〜論理的に分析してみた〜

プロ野球ファンの間では、よく言われている"カープファンはマナーが悪い"という言葉。

日本シリーズ開催中の今も、カープファンのマナー違反を晒しあげるツイートをよく見かける。「内野席で立ち上がっている」「ホーム応援席なのにカープファンがいる」などなど。私はホークスファンなので、ツイッターのTL上によく流れてくるのだ。

私のは"好きなプロ野球チームが同じだけで、人間性は同じではない"と思っている。つまりマナーというのは個人の問題であり、マナーを守らない人は一定数どこにでもいる。そして1球団のファンにマナーを守らない人が集中するわけがないと思っているのだ。

しかしながら、余りにもマナー違反が見受けられるため、今回は分析してみることにした。

①赤ヘル軍団の復活とカープ女子というマーケティング

私は2010年からホークスを応援し、プロ野球を見ている。その頃を考えるとカープは弱小球団だった。カープと横浜は常に最下位争いをしているイメージ。しかし2013、2014と3位に食い込むと2016年からセリーグ3連覇を成し遂げている。一気にセリーグの王者へと駆け上がった。同時にカープファンが盛り上がりを見せる。その代表例が「カープ女子」だ。

今では「タカガール」や「オリ姫」など女性ファンに愛称が付けられることは普通であるが、「カープ女子」はかなり早い段階で女性ファンへの愛称として定着したイメージがある。「カープ女子」は2013年、つまりカープがCSに初出場し、強くなり始めた頃から使われ始めた言葉である。

何が言いたいのかというと、"カープが強くなり始めた頃から新規のファンが増えている"ということである。「カープ女子」という可愛らしい愛称に釣られて、野球に興味のなかった人も含め多くの女性ファンが誕生した。芸能人もこぞってカープファンアピールを始めたのである。(加藤紗里とかね)

ここでは、"カープが強くなり始めたと同時に新しいファンの獲得に成功した"という事が話の要点である。

②ズムスタの構造で常識知らずに

カープの本拠地はZoom-Zoomスタジアム。メジャーのようでとても綺麗な球場であるが、ここの構造もこの問題に大きく影響していると考えている。

ズムスタはビジター応援席が二階部分にあり、隔離されている。つまり360度カープファンで埋め尽くされてる。従ってカープファンはビジターのファンとの接点が薄く、他球場とも構造が大きく異なっている。普通の球場であれば、「内野席といえど一塁側はホームのファンが集まるところかな」と思うところだがズムスタではそういった考えにならないのではないか。よくカープのビジター試合でカープファンがホーム応援席にいる事が報告されるが、あれはライトスタンドがホーム応援席と知らないのではないか。と考察できる。

ズムスタの常識は他球場では通用しない。内野席で立ち上がってしまうカープファンの方々もズムスタのノリで楽しんでしまっているのではないか。ズムスタでは360度カープファンだから許される事も他球場ではマナー違反とされてしまうのだ

以前からのファンであればわかる事も新しくファンになった人はわからない。新規ファンに間違った常識を教えてしまっているのがズムスタかもしれない。

2014年からズムスタの観客動員数は増えている。その増加分に新規ファンは必ずにもいるはずである。

③ ①+②=マナー違反

ここでは結論を述べる。

カープの復活とカープ女子というマーケティングによってカープファンになった人達が、ズムスタというガラパゴスな球場で間違った常識を身につけてしまい、その常識を他球場でも発揮してしまうから"カープファンはマナーが悪い"と言われるようになった。

これが私の結論だ。ただカープファンのマナー違反は過大評価され過ぎている部分もあると感じる。カープファンだからマナーが悪いというのは少々安易な考えであると感じる。










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