さようなら、さようなら
作:齋藤 路恵
大切な人や世界に別れを告げるゲームです。なるべく静かな場所で行いましょう。
死を扱うゲームですので、必要だと感じたら、ためらわず途中離席してください。
ヘルプカードなどを用意しておくのもよいでしょう。
1 遺書を書く
みんなで集まる前に、一人で遺書の準備を行います。
遺書には決して名前を書いてはいけません。
遺書には正直な気持ちを書いてください。遺書を書いた人が誰かを追及されることはありません。素直に思ったことを書いてください。
書く内容を思いつかない場合は、他の人が残した有名な遺書などを適宜書き写してください。
遺書は、みんなで集まった際に、読み上げられます。適当な長さがある方がよいですが、見つからなければ、辞世の句でもかまいません。
遺書は1通だけにしてください。
2 お別れをする
みんなで集まって、お別れをします。
オフラインでやる場合は、手書きもしくは印刷した遺書を用意します。
オンラインでやる場合は、ファイル共有ソフトを用いて、遺書をあらかじめアップロードしておきます。
一番最近誕生日が来た人が司会進行になります。
司会の人は各自にランダムで、1人1通、遺書を割り振ります。
自分の書いた遺書が当たっても問題ありません。
配り終わったら、遺書を読み込む時間を10分程度とってください。
読込の時間が終わったら、司会の人は「お別れの時間を始めます」と告げてください。
以後、私語は禁じられます。
これは別れの儀式です。ゲーム上定められたこと以外はなるべく話さないようにしてください。
司会の人から、遺書の読み上げを始めてください。
どのような読み方でも構いません。
遺書の読み上げが終わったら、終了の合図をしてください。
終了の合図として、全員に「さようなら」と言ってください。
それを聞いた人は、順番に「さようなら」と言ってください。
余計なことは言ってはいけません。
ただ、一言「さようなら」とだけ述べてください。
全員が、お別れの挨拶をしたら、次の人が遺書の読み上げを始めてください。
各参加者が1回ずつ読み上げをしたら、お別れの時間は終了です。
司会の人は、「お別れの時間を終わります」と告げてください。
3 解散 もしくは 精進落とし
司会の人が終了の合図をしたら、ゲームは終了です。
外に出て散歩をするもよし、全員でお茶を飲むもよし。
自由に過ごしましょう。
遺書の話はしてもしなくても構いません。
とにかく、あなたの生は続いていきます。
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