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ニューノーマルで何が新しくなりました? 自分の人生に全集中するってムズイよね。

COVID-19の拡大により対面接触が控えられ、私たちの生活はガラリと変わり、新しい生活「ニューノーマル」が始まった。そう言われてもうすぐ1年が経とうとしています。

ニューノーマル、言葉にするとちょっとかっこいい響き。
みなさん、何か変わりましたか?

いわゆる首都圏の会社員は通勤が減って在宅勤務になった、外食が減った、スーパーに入るとき手を消毒するようになった、つまり家での滞在時間が多くなったというもの。

観光・イベント・飲食業に関わる方は、ライフスタイルうんぬんの前に、経済的な大打撃をこうむっていて、医療関係の方のなかには医療崩壊を指摘する声も。

じゃあ私の生活は何が変わったかといえば、もともと在宅勤務であり、打ち合わせは少なめかつ外食も月1程度、育児家事はワンオペ。手洗いうがいマスクも冬のデフォルトなので、幸か不幸か「あんまり変わらん」がホンネ。
強いていうなら入店前の「手指の消毒」がニューノーマルの行動です。

むしろ心構えとして、コロナ禍によりピリピリしている人がいるから、特に子連れの場合は社会的制裁(マスクが外れてて怒られる等)に触れないように行動しよう、といったものが増えました。

メンタルが弱くなっている時の人間は、弱者を攻撃しがちであり、母親+子どもが的になりそう、という危惧があるからです。


さて、まわりを見れば、「在宅勤務に変わった」という人よりも「なんだかんだで出勤している」人の方も多く、メディアで言われているほど「新しい生活!」ではない様子。

むしろ、「新しさ」を「変化」と捉えれば、経済・生活の格差がさらに広がっているわりに、その認識がぼんやりしていることだと感じます。

コロナ禍により、不可抗力的に不幸な条件を多く持ってしまった人と、そうでない人の差。そこには無意識に分断が生まれているよう。

夏ごろに「コロナで不況になると言われているけど、大丈夫だよね?」と言っていた友人は公務員。大企業で働く夫をもつ妻の生活もそれほど変わらず。

一方、自営業で飲食店を営む友人は店舗数を縮小し、広告制作会社を経営する友人も(以前から失速しているとはいえ)「お金がない」。

「自分で選んだ道だけど、公務員がうらやましい。自分で選んだ道だけど!」と理性とホンネの間で合唱する日々が続いています。

これ、気を抜くと、変化を被っていない人がうらやましすぎて恨みだすきっかけにもなりかねない(そうではない聖人もいます!)。

私もニューノーマルがあんまり変わらん、とうそぶいてる立場ですが、仕事内容はフィーのわりに苛酷になっており、両方の立場の気持ちが分かります。せめて、いろんな立場の人がいるんだぞ、という基本は念頭に置きたい。

そしてウイルスと人に対して警戒を強めてしまっている緊張を「しょうがない」と受け止めて、自分の機嫌は自分で取れるよう心血を注ぎたいのです。

大げさにいえば、その積み重ねを生きる目的にしてしまえと。

喧嘩を売らず、恨まず、自分の人生に全集中。

逆境において、なかなかやりがいのある目標です。








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さいとう きみこ
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