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「死にたい夜にかぎって」第2話

ドラマと言ったら「西遊記」「カルテット」「それでも生きてゆく」「最高な離婚」「いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう」の坂元裕二作品と、「ブレイキングバッド」くらいしか見たことない自分が、「死にたい夜にかぎって」にハマってる。

脚本は27歳 加藤拓也さん。この作品で初めて知りましたが、早く舞台見に行きたい。

YouTubeに、はる主演のショートムービーもあった。

なんせ山本舞香が可愛くてしゃーないんですけど、出てくる人たちのセリフもすごい好き。

めちゃネタバレですが、よかったセリフとか、色々感想も書きたくなった。ガーッと文字だけで書いておく。

ドラマは、一見するとポップなようで、描かれてるのは自殺や鬱など社会的なもの。そして、それらを傍から見る「当事者以外」に対して作られた作品。

アスカは、唾を売って生計をたてており、かつ鬱病でもあるので、社会的には「アウトロー」であり「弱者」とされる。社会に居場所がない人。

一方で彼氏のヒロシは「前戯が長すぎる」だの「顔が虫のお腹に似てる」だのコンプレックスは色々あるけど、ある編集部に就職して編集長に昇格。月給50万。社会的に居場所がある、いわゆる強者。

強者の「弱者に対するあり方」を描いてて、経済や男女の格差、人種問題などなど、いまの世の中と重なるなあと思った。

最近、露骨に職業差別をする人を見ましたが、その人は「アスカ」を知らないんだろうなとふと思いました。

ヒロシは、アスカに対して、とにかくポジティブに明るく接する。

「私よりいい女いっぱいいるでしょ」
「いるかもしれない。けど俺のことを好きでいてくれるのはアスカだけだから」
「優しくないよ。適当なだけだから。」

2人はセックスレスだが、ヒロシは風俗を我慢する。

逆に、ヒロシもアスカと同じ心の病気(父の虐待で閉所恐怖症に)だと打ち明け、アスカと同じ病院で一緒に薬をもらうなど、とにかくまあめちゃ優しい。寄添おうとする。

公園デートのときは、うつろな目でシャボン玉を飛ばすアスカに、次の引越し場所はアスカの好きなところでいいよとヒロシはいう。

そうやって、いろんな人を赦し、受け入れてきたヒロシ。

そんなヒロシが「またアスカの歌を聞きたいなあ」というが、アスカは歌わなかった。気持ちは一方通行で、与える方はときに苦しい。

また、全体的にカメラワークや演出で「日常」や「人」をうまく表してるところも好きだった。

たとえば、アスカが公園で股をおっぴろげに開いてる、薬を飲んですぐにタバコを吸う、太陽の光で画面はほぼ白飛びしてるのにそのまま使う、歩く2人を正面から写すときにカメラは大きく揺れるがそれもそのまま使う、アスカのセリフで聞き取りにくいところもそのまま使う。

あえてそういった撮影と演出にすることで日常を表現してんのかなと思いました。

バブルやクラブなど「浪費」の象徴とされるミラーボールも、ヒロシは「いい無駄遣い」と捉え、無駄に対して過剰に反応する人たちに対して物申す感じも好き。

あすかの首絞めに耐えることで、最初は自分へのご褒美を考えていたけど、本当に苦しい人が得する特典に変えたのはよかったなー。

とまあ、支離滅裂にずらーっと書きなぐったけど、山本舞香がかわいい最高のドラマす。かわいい。

3話目、TVerで見れます。

https://www.mbs.jp/shinitai_yoruni/

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