40歳だけど今からネイリストになれますか?
本当にネイリストには年齢制限がないのか?
「もう〇〇歳なんだけどネイリストになりたいんです」
2年ほど前からよくインスタのDMでいただく質問です。
メッセージをくださるのは、38歳〜48歳のアラフォーと
呼ばれる年代の、別のお仕事をされている人たち。
子育ても落ち着き、自由な時間ができたり
このまま定年まで働いていいのかな?と不安になったり
やりがいのある仕事で生きてみたいと思ったり
これからの働き方や生き方について考える時期なのかもしれません。
確かにネイリストは何歳になっても始められる仕事だ。
会社に属さなければ、定年なんてものはないし
身体が元気であればずっと続けられる仕事ではある。
ただ、年齢と共に眼は見えずらくなるし
長時間座りっぱなしで、肩は凝るし腰も背中も痛くなるし
化学物質を扱うためにアレルギーも発症しやすくもなる。
優雅に見えるかもしれないけれど、実際は肉体を酷使する仕事なのだ。
実際に20代の頃は、ぶっ通しで5〜6人施術してもなんともなかったけれど
40を過ぎたあたりから身体がキツくなり、今は3人も続いたら背中は痛くて
視界にはモヤがかかり、情けないけどぐったりして動けなくなる。
じゃあおばさんはネイリストになれないの!?
決してそんなことはない。
要は、「今の自分の年齢に合った働き方」をすればいいのだ。
少ない施術人数でも売り上げがあればいいわけだし
若いネイリストのように最先端の流行りの技術を売りにするよりも
40代の同世代のお客様のニーズに目を向け、ケアやカラーなど短時間で施せるメニューに絞ることで身体の負担も少なく済む。
大人のネイリストは大人のやり方、稼ぎ方がちゃんとあるのだ。
40代ネイリストのいいところはここ!
落ち着いた接客と細やかな気遣いができること。
腹が据わっているからか、多少のことには動じないこと。
お客様が勝手にベテランだと勘違いしてくださること。
何よりも、これまでの人生で身につけた経験そのものが
お客様との時間を豊かに彩る、コミュニケーションツールになる。
これって、すごくすごく強い武器なんです。
ネイリストは上手で早い技術があればいいってものではないし
世の中の人たち全てが、若いネイリストを求めているわけでもない。
若いネイリストとは同じ土俵で戦わないと決め
40代だからできるサロンワークの良さを極めることができるのなら
遅咲きのネイリストもやりがいを感じることができる。
だからチャレンジする人の背中はいつでも押して差し上げたいと思っている。