第29話 小学生や高校生の子達とのスパーリング | Saito Daichi
足関節のエスケープで無理にマットに膝を付き、膝関節を痛めてから1カ月、怪我は完全に回復しました。
そしてスパーの時は必ず膝パッドを着けるようにしました。
また、左胸から左肩と背中に掛けて痛みがありました。
左肩が上がらず、慣れないダンベルフライのせいだと思い当たります。
胸が苦しくて深呼吸やくしゃみができませんでした。そこで今後は急に重いウェイトトレーニングはやらないように心掛けました。
痛みで筋トレができないと減量がきつくなることも判明し、勉強になりました。
肩をマットにつけることができず、寝返りも打てないので、試合2週間からスパーなどの練習もできないということを学びました。
ジムには一番小さい子で小学生、次に高校生、一番上で50代の方がいます。
驚いたのは、小学生の子でもしっかりと形に入れば、大人の腕を極めるくらいの威力を持っているということです。
また高校生の子達とスパーする際は、そのスピードとスタミナを食い止めるのに苦労します。
そうした学生の子達も何回か話したり、練習している内に人見知りがなくなったのか、私を見ると笑って近付いてくれるようになりました。
私はバトルシーンの検証という仕事が若干、入ってはいますが、趣味は楽しく続けることが大事であり、周囲の大人が優しく導くことが大事だと改めて実感しました。
アクションのジャンルを描くなら作者が戦えた方が物語に深みが出やすいと私は考えています。
仮に凄まじい経歴や肩書きを持っていたところで、目の前で証明できる実績や実力を検証しなければ、本当に強いのかは分かりません。
ただ数字と人気は別なので、私はお金のためにもどっちも頑張ろうと思っています。
どちらの作品も創れば良いだけです。
今後もディティールの問題から試合で極めた技しか作品には登場しないと思いますが、同時に様々な技を検証するつもりでした。
最初は首の弱さから痛みが生じて週1で通っていましたが、今ではもったいないなと思います。
首も最初に比べたらかなり太くなりました。
今考えれば、もっとコンスタントにジムに通っていれば更に強くなっていたことでしょう。