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気候変動と獅子舞

サイトウコーヒーでは今年からメンバーを募り「大豆栽培と味噌作り」(また別の機会にこの事は書こうと思います)という活動をしています。

先日、一緒に活動している七海さんの気候変動についてのお話し会に参加してきました。

ここ数年は夏の暑さや、豪雨などから気候変動を実感する事も多くなりました。

七海さんのお話の中では、温室効果ガス(主に二酸化炭素)によって地球温暖化が進んで、実際に温暖化が原因による気温上昇や台風の巨大化が起きていると具体的な数字を示されていて、とても危機感を持ちました。

コンポストや公共交通機関の利用など、個々人が普段の生活でできる事もあるし、エネルギー政策や、そもそも気候変動が選挙の論点になるように、国や制度を変える流れを作るための行動も必要と教えてもらいました。



そして、私が最近ずっとモヤモヤしているのが、環境対策を行っているとアピールしながら、実際にメインの部分では環境負荷の大きい事をしている企業が沢山あることです。

最初に気がついたのは、数年前に珈琲豆のピッキング(虫食い豆などの選別作業です)で下に敷いていた新聞の半面に緑色のドラえもんが載っていた時です。
サステナブルな取り組みをアピールする某ファストファッションの広告だったのですが、環境負荷の大きいファストファッションをすすめながら、サステナブルな取り組みを行うのはどういうことだろう?と思いました。

ある人にとっては、その広告でそのファストファッションのブランドを買う事がサステナブルな取り組みの後押しになると勘違いさせてしまうかもしれません。

こう言った、手法をグリーンウォッシュというそうです。

表面的には環境に配慮したようにみせて、実際はにはそうでない企業や商品をさす言葉です。

海外ではグリーンウォッシュを取り締まる法律がある国もありますが、残念ながら日本にはないそうです。




今、みんなで取り組んでいる「大豆栽培と味噌作り」も気候変動対策に繋がる取り組みだと思っています。



大豆を自分たちで作って、味噌にして自分たちで消費する事は、とても小さな循環です。

食べ物やエネルギーが「小さく循環する」事はCO2の排出削減に繋がります。

また、大豆作りは10名で行っていますが、みんなで集まって作業する楽しみは、どこか遠くに出掛けて何かを消費する楽しみと置き換わる事にもなっている気がします。

「小さく循環する」は気候変動の対策のキーポイントではないかと思います。



話しは変わるのですが、秋の獅子の祭りに移住した9年前から参加しています。

移住してすぐに、地元の方に声をかけて頂き、参加するようになりました。

香川に移住するまで、香川が獅子舞で有名な事は知りませんでした。
参加するうちに分かってきたのは、「香川の獅子は地元のもの」という事です。

香川の獅子はあまり外の人に向けられていない気がします。
祭りに参加しているのは地元の人がほとんどです。

しかし、閉鎖的な訳ではなくて、移住してすぐの私も仲間に入れてもらえて、私も秋の祭りを楽しんでいます。
演舞が揃って決まった時の達成感は、普段の生活ではなかなか味わえません。



ここで気候変動の話しに戻るのですが、

七海さんのお話しを聞いてから、いろいろと考えているうちに、香川の秋祭りも気候変動対策のひとつではないか?と思いました。

地元で作り出したお祭り(生産)を地元で楽しむ(消費)。
この小さく循環する香川の秋祭りは気候変動の対策として十分に力を発揮していると思います。


2050年までにどこまで二酸化炭素の排出量を減らせるかが、地球温暖化の鍵になってくるそうです。身近な所からできる事をしていきたいと思います。


七海さんとはサイトウコーヒーでも何かイベントができないか企画中です。

獅子の季節は10月末まで続きます。
もし見かけたら気候変動の事を少し思い出して頂けると嬉しいです。

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