資本主義の終焉と音楽の未来!?
今の時代、どんどん
モノを持たない人が
増えてきています。
昔は車、家、家電などなど、
モノを持っていることが
幸せの1つのステータスでした。
でも、今は明らかに
そこを目指していない人が
増えました!
よく資本主義の本質の1つは
【拡大再生産】と言われます。
めっちゃ簡単に言うと、
売れるものを効率化して、
限界まで量を作れるように
していく仕組みのこと。
工場で大量に作られている
画一的な商品は
わかりやすい例ですね!
ギターなんてモロ!
今や一万円を切ってくる
ギターがネットで大量に
売られていて、
品質もまずまず。
まさに拡大再生産の恩恵を
バッチリ受けまくっている
商品です!
そして、
これ自体はもちろん
素晴らしいこと!
ですが…
拡大再生産をやり切り、
資本主義の最果てが
見えてきている現代。
モノが溢れて返ってしまった現代
にミュージシャンとして
肌で感じる事があります!
それは
【コピーできるものに
価値がますます
無くなってしまった!】
ということ。
蓄音機に始まり、
レコード、CD、と来て、
今は音源はデータになりました。
まさに拡大再生産の賜物!
データならば
いくらでもほぼ劣化なしで
コピーして配ることが可能です!
すると当たり前ですが
CDは売れなくなります。
これは皆さん周知の事実!
さらに言うと、
コピーバンドみたいな文化も
おそらく段々少なくなって
いくだろう…、と
僕は個人的に予想しています。
誰それのフレーズ
弾けるようになった!
そっくりのバンドサウンドを
再現できた!などは
近いうちAIに
人間より凄い精度で
やられてしまうでしょうから。
また、
「楽器が上手い」の
一般的な定義も変わってくるでしょう!
普通の人が思う楽器が上手は
譜面やきまった音源を
ミスなく再現出来ること。
これってまさに拡大再生産!
この方向で行くとすぐに
限界が来るのは目に見えています!
現代社会がその証明!
ではこれからの音楽は
どんな方向に向かっていくのか!?
もちろん正解はないし、
色々考えられると思いますが、
僕が希望するのはこれ!
【コミュニケーションツール
としての本質を取り戻し、
さらに発展させる音楽の未来!】
沖縄で居酒屋に行った時に、
どこからともなく
三線が聞こえてきて、
歌が始まる。
するとおばぁが
独特のグルーヴで踊り出して、
その輪が広がっていく!
こう言う言葉にならない
コミュニケーションを
この目で目撃してきました!
その場にいる人の
年齢、性別、国籍などの
垣根をぶっ飛ばして
一体になれてしまう音楽文化!
これは
その時、
その場所、
そのメンバーでしか
生み出せないモノなので、
拡大再生産は不可能!
これってまさに
ジャムセッションじゃないか!!
というわけで長くなりましたが、
僕は今日もジャムセッションを
日本の文化にする活動を、
徹底的にまず目の前にいる人を
大切にすることから
始めて行こうと思います!
斉藤彰広