「やりたいこと探し」を諦めることで見えてくるもの。
「今の仕事を続けていくのはなんか違う気がするけど、転職してもやりたいことがない」
「やりたいことがないので、この先のキャリアをどう考えていけばいいかわからない」
私が無料カウンセリングでよく出会うお悩みでもある「やりたいこと」がない問題。
いわゆるキャリア迷子だった私も、「やりたいことがない」から理系院卒からの思考停止状態でメーカー技術職へ決めたし、
そして1社目から2社目の転職活動時も「いつかやりたいことができた自分のために力をつけておきたい」と思い外資コンサルへ決めた。
そしてそこで待っていたのは、「なんか違う」というサイズを間違えたタイツを履いてるみたいな感覚と、頑張りたいのに頑張れない、自分にふたをされているようなジレンマだった。
これだけ書くと、じゃあやっぱりやりたいことを見つけるのって大事じゃん!って話になると思う。
けど、誤解を恐れずにいえば、今私にやりたいことがあるか、と問われると実は今もやりたいことはない。
正確には、「社会を構成する一人ひとりが、もっと良く生きれる世の中にしたい」と思ってポジウィルに入社したし、そこでやりたいと思った広報という職種にも挑戦した。
初めて仕事で”やりたいこと”に挑戦した私を待っていたのは、致命的に自分ができないことに気づくという、なんとも皮肉な結果だった。
ここまで愛する会社と事業を知ってもらうために社外の人とコミュニケーションを取ったり、取材の対応をしたり、まだポジウィルを知らぬ人に届けていくことは本当にやりがいがあったし、何より人と関わっていくこととかリレーションを築いていくことが好きなので、天職かと思うところもあった。
その一方で、細かい数値や文言のチェックなどが苦手で、苦手というより、何度確認しても、何度指摘を受けてもなかなか治らず、致命的にできないことと悟った。
そんなふうに紆余曲折、体当たりでいろんなことを経験しする中で見えてきた私なりの結論がこちら。
・「やりたいこと探し」をしながら決断して挑戦することもできたし、結果として自分ができることできないこと、好き嫌いを知ることができた
・とはいえ、「やりたいこと探し」の前に、「なぜそれをやりたいと思う自分がいるのか」と言う自分自身の価値観とか、苦なくできることや得意なこと、どうしてもできないことや不得意なことを知っておけば、体当たりで血まみれにならずともある程度「続けたい」「やっていきたい」と思える仕事に出会える
という2点だ。
そんなこんなで、私は「やりたいこと探し」を諦めた。
それでも今ポジウィルで苦しくも楽しく毎日走っていくことができているのはこの4つが明確であり、それを満たす会社で、事業に取り組めたいるからだと思う。
・人生における自分の価値観(=私は譲れない大事にしたいものを定義している)
・仕事に何を求めているか
・自分が頑張れる条件
・自他ともに認める自分の得意不得意
そしてこの4つに「やりたいこと」はない。
「やりたいこと探し」を諦めることで見えてくることがある。
「やりたいこと」の前に、まずは自分を理解するところから始まる世界もある。
もちろんまた「やりたいこと」が見つかった時には、また飛びつくのかもしれない。やってみないとわからないことが世の中多すぎる。だからこそ、飛びついて挑戦してみることも必要かもしれない。だけど、これだと思ってやったことが、致命的に自分のできなかったことだったりもする。
そうやって人は経験し、失敗し、傷つき、悩み、考えて、そしてまた選択して、生きていくんだろうと思う。
これだけ言うと、人生超辛いやん、みたいな感じだけど、こんなに選択肢が溢れている世の中で「これだ!」と見つけ出すまで考え悩み続けても、「やりたいこと」が歩いて自分の元へやってくるはずもない。
だから、自分で模索し、決めて、進んでいくしかないんだけど、その精度を高めることは絶対にできる。と私は確信している。
まずは今の環境で、仕事で、”何が”合っていないと感じるのか、”何に対して”モヤモヤするのか、まずはそこから向き合っていくことで、自分の捉え方や考え方、価値観を知るきっかけになればと。
やりたいこと探しを諦めた私が、無料カウンセリングでお待ちしています。