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斉藤光学製作所の”研磨”

いつも記事をご覧いただきありがとうございます!
改めまして、斉藤光学製作所 代表の齊藤大樹です。

ふと気づけばもう9月、ようやく少しずつ涼しくなってきてエアコンもしばらくお休みかな、といった季節に移ってきました。
実は、弊社でこのnote記事を再開した「note再始動。」の記事からもう半年以上が経ちます。
改めて自己紹介から、先端技術との関わり、採用、待遇、弊社内の研修など、この記事をご覧いただいている皆様は、この半年間で弊社が続々と新しい動きを進めてきている様子をご覧いただけているかと思います。様々な変化を起こした1年ですが、最後まで走り抜けていきたいと思います!
さて、今回の記事のテーマは、弊社の事業の核になっている技術【研磨】をテーマに綴っていこうと思います。では本編スタートです!

研磨とは?

改めてにはなりますが、弊社斉藤光学製作所は”研磨”を生業としている会社です。これまでにナノテラスを通じて先端技術との関わりをピックアップしたこともありましたが、そういった関わりにの基盤になっている技術「”研磨”とはそもそもなんぞや?」をこの機会に皆さんと一緒にひも解いていければと思っています!

研磨(けんま、研摩、英: Polishing)とは、機械的エネルギーを用いて行う加工である機械加工の一種である。砥粒と呼ばれる細かい粒子を被加工材にのせ、その上から工具を高い圧力で押し込み、断続的に多数回こする事によって表面部分を削り、平滑にしていく加工法である  

Wikipediaより

この説明にもある通り、「磨く」という動詞一言で説明することができる”研磨”ですが、その磨くことがどれだけ世の中に必要とされ、重要な技術であるのか?を、研磨の歴史を紐解きながら見ていきたいと思います。

研磨の歴史

研磨の歴史は古く、約1万年前の石器時代から存在するといわれています。石を砕いて尖らせたり、少し時代が進むと砂などを用いて擦り付けて表面を滑らかにする工夫が既に存在し、狩猟などに役立てられていました。
1400年代からは天体望遠鏡反射鏡高性能レンズなどが台頭してきており、レンズを製品のかたちに合わせて平らで滑らかに磨き、材料の持つ性能を引き上げることで、より小さいものや遠くのものがクリアに見えるようになり、物理学をはじめ様々な学問の発展に大きく寄与しました。
さらに時代は進み1839年には世界初のカメラが発売されました。世の中を人間が見えている景色と同じように撮影するためには、より正確に光を集める必要があり、更に平らなレンズを作る必要がありましたが、その際も”研磨”の技術発展が必要不可欠でした。
さらに時代は進み、1947年にはトランジスタという機械を動かすために電気をコントロールする部品が大きく注目されました。電気を通す部分(半導体)の表面を滑らかにすることで電気を通りやすくし、より正確に、素早く、少ない電気で機械を動かすことに貢献してきました。その後はパソコンやスマホ、自動車など、ほとんどの電化製品にはこの半導体部品が使われることになる「大半導体時代」とも言われていますので、”研磨”の技術は現代の利便性向上の縁の下の力持ちとして、実は大きく貢献してきています。
歴史の流れをたどっていくと、磨く対象がどんどん小さなものになっていっていることが分かりますが、弊社の創業が1977年ですので、私たちの生活の利便性向上とともに、弊社もより小さなものをより滑らかに磨く技術向上にひたむきに取り組んできたと言えます。

現代における研磨技術の重要性

現代における研磨の重要性は、研磨の最大の役割でもある「磨くことによって素材の価値を高める」ことに集約されると思います。上記でも触れ、弊社のnoteの他記事などでも度々登場している「半導体」が大きく関わってきます。(トランジスタも半導体の一種です)
昨今「半導体不足」とニュースなどでもよく目にする半導体ですが、この半導体は非常に精密です。半導体の上に非常に細かな道(回路)をたくさん書き、そこに電子を通すことで、機械が複雑な動きをできるようにしています。例えば、その半導体が通る道を綺麗に舗装するのに研磨の技術が用いられます。
道がデコボコでは電子が通りにくく性能が落ちてしまいます。ですから研磨の技術を駆使してきれいに磨き、電子が動きやすくすることで、半導体の性能向上に直結するお手伝いをしています。

研磨はよく職人技というイメージが強いと言われます。なぜなら研磨は何を磨き、何で磨き、どのように磨くのかがとても大事になってくるからです。この複雑な組み合わせによって成り立つ研磨は、誰でも簡単にできるものではありません。突き詰めれば、原子や電子レベルの話になってくる研磨は、様々な場面で必要とされる技術であることは間違いないと考えています。

※半導体の記事は下記のnote記事にてまとめていますので、宜しければご覧ください!

研磨のスペシャリスト集団を目指して

さて、今回は”研磨”というものを俯瞰しながら見てきました。
意外と研磨って日常生活に身近なものであるし、人々の生活を支えたり、人類の歴史に関わったりしてきているんだなと思いますよね。

弊社は研磨のスペシャリスト集団です。
だからこそ、固有の技術を抱えるだけでなく、ブログなどのかたちで積極的に技術を発信していきたいと考えています。
またオープンイノベーション型の事業展開も謳っていますので、研磨を活かせる様々な業界や研究機関などとも連携をして技術を磨き、お客様の造ってほしいもののその先にある要望を叶えられるように、新たな技術を生み出し続ける、つまり研磨の力を磨くことで新たな歴史を創っていきたいと考えていきたいと思っています!
ただ、その技術を生みだすのは誰か?AIでも超能力でもありません、結局は人なのです。ですから弊社は人も磨きます。ひとつ一つの仕事の質、スピード、正確さだけでなく、仕事への姿勢などマインド面も磨き、社員ともども心身ともに成長していきたいと思っています。
※人を磨く取り組みについても他note記事にて綴っておりますのでぜひご覧ください!

まとめ

今回はそもそも「研磨とは?」、そして研磨の重要性、弊社の研磨について綴ってきました。いかがでしたでしょうか?
思った以上に磨くことは生活の一部に溶け込んでおり、我々の生活に欠かせないことがご理解いただけたのではないでしょうか。
製造業における研磨業と聞くと何をやっているのか、何に役立つのか分かりづらいですが、この記事を通して研磨という技術の奥深さ、そして製造業の素晴らしさに少しでも関心を持っていただけると幸いです!

ここまで記事を読んでいただきありがとうございます。
引き続き弊社note記事を更新していきたいと思います。
次回の記事をお楽しみに!

斉藤光学製作所 齊藤大樹



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