期末テストの後悔【非永久保存版】
夏休みに入ってからも、毎晩、期末テストを思い出してはうなされている。一切の誇張なく、夢にまで出てくる。夢の中で「やってしまった...」と絶句する僕。
今日は、法科大学院2年次の前期末テストの反省を綴ろうと思う。いや、正確にいうと、反省なんていう対自的な思考ではなく、単なる後悔なんだが。。。
後悔を喚き散らすなんて、普通の人にとっては恥ずかしいことだし、もちろん、僕にとっても恥ずかしいことだ。しかし、ひとりでうだうだ落ち込んでいても、僕が一人で勝手に不幸になって、結果的に社会全体の幸福の総量が減少するだけなのに対し、恥もさらせば、誰かの役に立って結果として社会全体の幸福の総量が増加するかもしれない(功利主義!)。そんなことを考えて、僕の後悔をnoteに書き残そうと思った。
とくに、未修コースの後輩たちの参考になったら嬉しい。
後悔その1:授業の予習復習だけでは事例問題を解けるようにならない。
この点について、授業の予習復習だけで期末テストもどうにかなると思ってしまったことを後悔している。未修1年次のひたすら基礎を詰め込んでいく授業に比べて、2年次の授業は知的な意味で楽しい(特に行政法は楽しかった)。ついつい、授業で教わったことをできるだけ理解しようと、問題演習や基本事項の暗記そっちのけで、(科目によっては)授業の予習復習ばかりに時間を割いてしまった。
授業の予習復習ばかりやることが常に間違えた勉強方法というわけではないだろうが、残念ながら、僕には不適合な勉強方法だった。
確かに、授業の予習復習は大切だが、期末テストは事例問題の処理ができるか否かを問うペーパーテストである以上、実際に事例を処理できるようになること、そして、その処理の過程を答案上に表現できるようにならなければ、点数にはつながらない。それにもかかわらず、インプット(=授業の予習復習)に熱中してしまい、アウトプットを疎かにしてしまった。
人によっては、インプットとアウトプットをそこまで分けて考える必要はないのでは?というかもしれない。この点について、確たる根拠があるわけではなく、感覚的な話になってしまい申し訳ないのだが、個人的には、ある程度のレベルに達するまでは、インプットとアウトプットはバラバラなような気がする。比喩的にいうと、頭に中には3つの装置があって、つまり、1つは理屈として法律を理解する入力装置、2つ目が答案上にそれっぽいことを表現する出力装置、そして3つ目が理屈として理解したことを答案上の適用できるように変換装置があるのであって、この3つ目の変換装置が十分に機能するようになるまでは、理屈として法律を理解することと、答案上にそれっぽいことを表現することが、いい感じに直結しない。そんなような気がする。
何はともあれ、答案に表現できたことだけに点数がつく以上、(僕のレベルでは授業の完全消化はムリであることを前提として)授業を7割理解して、その理解したことが全く答案上に表現できないよりは、授業のコアの部分3割を理解し、しかし、その3割を確実に答案上に表現できるようになるための勉強方法を採用すべきだったなあと後悔している。
後悔その2:基礎的な問題だけを解いていたのでは、難しい問題に対応できない。背伸びして、とりあえず難しい問題(=期末テストと同レベル)に挑んでおくことも大切。
この点について、科目によっては、基礎レベルの問題以外の演習問題をほとんど解いたことがない状態で期末テストに挑んでしまったことを後悔している。
事前に期末テストの過去問を解いた感じだと、期末テストでも基本論点からの出題があったので、せめてその論点は落とさずに書こうと思って、基礎レベルの問題ばかりをやった科目があった。端的にいって、この方策は失敗だった。というのも、難しい問題に対する経験値が不足していたために、問題文からうまいこと基本論点を抽出できず、さらに、複雑な問題が出た際には処理の仕方が全くわからず、パニックに陥ってしまったのだ。
他方で、科目によっては、問題演習に際して、「難しくて自分では解けないけど、すぐに解答を見ちゃえばいいや」という不真面目な勉強方法を採用していた。意外にも、こちらの勉強方法を採用した科目のテストでは、(きちんと解けないことには変わりないが、)なんとなく当たりをつけることだけはできた。そのおかげで、落ち着いて解答することができ、結果的には基本論点を守りにいけたような気がする。
後悔その3:基本書は、予習復習用と自習用で分けた方がいい場合もある。
僕の場合、授業の予習復習に対応できるように辞書的に使える基本書をメインの基本書として使うことが多かった。これは「あちらが立てばこちらが立たず」(=辞書的に使える基本書は通読しにくいし、通読しやすい基本書は辞書としては不十分)の関係にあるので、なんとも言い難いのだが、期末テスト直前になってコンパクトな基本書も用意しておけばよかったと後悔した。というのも、辞書的に使える分厚目の基本書だけだと、「テスト直前に読み返して、知識の総復習」みたいなことができなかったからだ。
唯一、刑法だけ未修1年次に教科書として指定された比較的コンパクトな基本書を2年次でも引き続き用いていたので、テスト直前に読み返すことができた。(もっとも、この基本書だけだと予習復習が満足にできずに、何度も書庫に足を運ぶことになってしまったので、残念ながら、このコンパクトな基本書だけで十分だとはいえない。)
ベストな解決策はよくわからないが、辞書的な基本書だけではなく、コンパクトな基本書でも、未修1年次にいただいたレジュメでも、予備校などのテキストでもいいから、1科目1つは「体系的」かつ「通読できる」準拠先を見つけておけばよかったと後悔している。
以上が、最近、ベッドの中でため息つきながら、うだうだと考えていることだ。あくまでも、期末テスト終了後10日目のメンタルで書き上げたボヤキにすぎないので、たぶん「それは違うんじゃないか」というツッコミが入るところ、多数あるだろうし、たぶん、1ヶ月後の僕も自分でつっこんでいると思うので、その程度のものだと思って読んでほしい。