法科大学院未修コースに進学することが決まったら【メモ】

 タイトル通り。法科大学院未修コースに進学予定の人に向けて、ちょっとしたメッセージを書こうと思う。
 【メモ】とか、「メッセージ」とか、控え目な表現をしているわけは、今から書くことは必ずしも自信を持っていえることばかりではないからだ。なので、読者の方々にも、(いつも以上に)個人の思いつきにすぎないと思って読んでもらいたい。

 さて、そうは言いつつ、とても伝えたい(そして、強調したい!)ことがある。それは、1秒でも早く勉強を始めた方がいいよ、ということだ。
 というのも、法科大学院未修コースの入学試験において、法律知識は問われないが、だからといって、入学者のみんながみんな、法律学習初心者というわけではないからだ。むしろ逆だ。法学部出身、パラリーガル、企業の法務部出身、予備校に通っていた…等々、(程度の差こそあれ)何かしら法律をかじったことある人が入学者の大半を占める。
※僕が通っている法科大学院未修コースは、「純粋未修」(=法律を勉強したことない未修コース入学者)が比較的多いと聞いたことがあるが、それでも過半数は法律に触れたことがある人だった。


 そして、法科大学院は、朝から晩まで「あなたはどのくらい法律を理解してますか?」「どのくらい使いこなせますか?」と問われ続ける世界。まったく法律を知らないまま入学すると、なかなか体力的にも精神的にもキビしい事態が多発する。ちなみに僕ははじめの数ヶ月で追い込まれすぎて、10キロ近く痩せてしまった。僕みたいになりたくない人は、身体と精神に少しでも余裕を作るためにも、なるべく早めに勉強は始めた方がいい。法科大学院にダイエット効果も求める人は、あえて何も勉強せずに入学するのもアリかもしれないが。

 
 また、試験勉強という意味での法律学習はかなり勉強を始めやすく、法科大学院に入学する前であっても、勉強することが許されると思う。「勉強することが許される」なんていう変な表現を使うわけは、他の分野だったら「許されない」ことがあるからだ。もちろん、それは、勉強することが禁止されているという意味ではない。独学でゼロから勉強してもプラスにならない(時にはマイナスになることさえある!)からやらない方がいいという意味での「許されない」。その反対としての「許される」。
 たとえば、社会学はゼロから独学で始めることが危険な学問だと思う。紀伊國屋やジュンク堂等の大きな書店や大学生協の書店ならともかく、そこらの本屋で「社会学」と銘打たれた棚を見ると、社会学をかじったことある人なら社会学に分類しないだろう本が、堂々と並んでいる。ちなみに、僕は、1つも社会学の本がなかった「社会学」の棚も見たことがある。このような状態なので、独学で社会学に入門しようとすると、全然違う門をくぐってしまうという危険が伴う。少なくとも、一歩踏み出す段階では、メンター的な人がいる方が安全だ。
 他方、法律の場合、さすがに「法律」の棚に法律の本が一冊もないなんていうことはないだろう(仮にそんな棚があったとしたら世も末だ)。さらに、試験勉強のための本もかなり充実している。そして、本だけではなく、予備校も存在する。つまり、独りで勉強を開始する環境がとても整っている。なので、少なくとも試験勉強という意味での法律学習なら、ひとりでも適切な一歩を踏みせる。

 そんなわけで、法科大学院未修コースに進学予定の人は、なるべく早めに勉強を始めた方がいいと思う。もちろん、入学してから頑張ってもどうにかならないわけではない(と僕自身が信じて頑張っている笑)。でも、少なくとも「入学してから頑張ればいいかなー」ぐらいの軽い気持ちでいると面を食らうので要注意だ。

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僕の日々の記録です。

日常生活、思い出、勉強したことなどを綴っていきます。

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