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西都市地域おこし協力隊12月活動報告(飯塚)

お世話になっております。
西都市地域おこし協力隊の飯塚です。
12月の活動報告をさせていただきます。


12月活動報告

命令業務(空き家等情報バンク)

12月は、新規登録はありませんでした。
実は、申請を1件いただいたのですが、ある事情によりすぐに登録することができなかったのです。
多くの方の参考ともなる事例なので、差支えのない範囲でご紹介します。

申請をいただいたのは、西都市内の空き地でした。
雑草や雑木などはなく、きれいに整えられており、登記の名義変更もお済みでした。

ですが、不動産登記簿を取り寄せて見てみると、明治時代に設定された抵当権が、消されずに残されていたのです。
このような権利を、俗に「休眠担保権」といいます。
時効等によりすでに機能していない抵当権ですが、それでも形式上は残存しているため、このままでは空き家等情報バンクには登録できません。
空き家等情報バンクの利用に限らず、通常の売買であっても、余計な担保権は予め抹消してからでなければ、取引をすることは難しいと思われます。

では、どうすればこの「休眠担保権」を抹消できるのでしょうか?
この場合原則論としては、明治時代にお金を貸してくれた人の相続人を探し出して債務を弁済したうえで、その方と共に法務局に抵当権抹消の申請をする、ということになります。
これは大変な作業です。相続人は一人ということはないでしょう。その全員の所在を突き止め、共に登記申請をしてもらうというのは、想像しただけで気が遠くなる話です。

そこで法律は、「供託による休眠担保権の抹消」という方法を用意してくれました。
供託というのは、法務局に金銭を預けることです。
つまり、個々の相続人を探し出して債務を弁済するのではなく、法務局という国の機関にお金を預けることで、債務を弁済したのと同様に扱ってもらえるということです。

このあたりの手続きは、司法書士に代理してやってもらうことができます。
とはいえ、司法書士報酬をはじめ、余分な費用がかかることは確かです。
一度、お持ちの不動産の権利状態を確認して、不要になった抵当権はすぐに抹消しておくことをおススメします。

以下、12月の実績です。
・新規登録なし
・利活用1件
・相談対応(登録1件)
・現地調査12件(今年度累計36件)

空き家等情報バンク№77が売買成立となりました。
400坪超という広さを見込まれて、住宅メーカー様にお買い上げいただいたようです。
高台にあり、ハザードマップの対象外という安全な場所なので、きっとよい住まいに生まれ変わるでしょう。
掲載から成約まで、およそ半年でした。

命令業務(移住定住促進)

・窓口対応5件(内訳:住宅取得助成金関係5件)
・メール、電話対応6件

自主企画業務

12月10日から、日本司法書士会連合会主催の新人研修がはじまりました。
WEB形式での受講となります。
司法書士制度の歴史に始まり、不動産登記・商業登記・成年後見・裁判書類作成・簡易裁判所における訴訟代理など、研修項目は多岐に渡ります。
講師は現役の司法書士がほとんどです。

受験生時代は、とにかく知識を入れることで頭がいっぱいでしたが、こうして実務に即した研修を受けていると、その業務範囲の広さに圧倒されそうです。

共通しているのは、どの業務も、市民生活に最も身近なものであるということ。
西都市の皆様のお力になれるよう、これからも励んでいきます。

今月の「ゆずまめ」

我が家の愛犬ゆずまめ。
冬至の日にいただいた柚子を見せると、興味津々の様子。
香りをしきりに嗅いでは、くしゃみをしていました。

ゆずまめと柚子。

#西都市 #地域おこし協力隊 #一般社団法人まちづくり西都KOKOKARA
#不動産登記 #空き家バンク

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