立石奇譚
2018/6/2 Saturday
友人と吞みに行こうと松戸で待ち合わせ、腹減らし?喉乾かし?にと松戸神社の横を抜け、行ったことのない戸定邸に行ってみました。
高台にある戸定邸はきれいに整備されていて、初夏の日に庭の芝生が輝いていました。
中にはいろいろと戸定邸の歴史が案内されています。
薄学の私は、最後の将軍慶喜の隠居宅と勘違いしていましたが、その将軍の実弟、昭武の邸宅だったそうです。
混迷の幕末期、将軍の名代としてパリ万博に派遣され、パリ留学中に呼び戻された時にはすでに幕府崩壊。子供のいない慶喜は昭武を次期将軍に考えていたそうで、まさに幻の将軍が住んでいたわけですね。
海外を知るハイカラな昭武は、狩猟、自転車、魚釣り、焼き物や、当時は高価なカメラでの写真撮影など多彩な趣味の持ち主だったそうです。
一緒に遊んでみたかったなぁ(笑)
当時は元将軍慶喜もよく来ていたようで、ここから元江戸をどんな気持ちで眺めていたのでしょうか。
さて、喉も乾いたので江戸川まで降りて矢切の渡しで柴又に入ります。
柴又で昼吞みしてると、「あたしたちも混ぜなさいよ!」とネーサン方から連絡があり、それなら河岸を変えましょうと立石へ。
立石は向島に行くときよく通ってたけれど、吞みに行ったことはありませんでした。でも一度だけ友人とバイクで「立石バーガー」を食べに行ったことがあります。記憶では正直ベーカリーという店で、手動?販売機で買った(笑)覚えが(笑)あります(笑)、なんでこう(笑)なのかは、旅人YAMAさんのブログに詳しくレポートされてます。(こっちの方が面白いです。)私の記憶もちょっと違うみたいでした(笑)
立石近辺に勤めていたというネーサンが、まずは寿司でも食おうということで、立ち食い寿司「栄」に入店。安くて、魚の鮮度も良くて、ちょっとシャリが暖かめ?だったりするけど美味しかったです。
メイン通りでは人が並んでるお店もあって、B級グルメブーム(お客さんが勝手にB級って言ってるだけで失礼ですな)ゆえなのか?
で、ちょっと路地のディープゾーンに入ってみます。
昼間から灯の入ったスナックが数軒あり、その内の一軒に入ってみました。
ひげ面のおにいさんに、あいてる?あいてます。じゃ吞ませてくださいと。
カラオケにおにいさんのアコースティックギターも加わり、吞めや歌えの大盛り上がり。
で、よくよく聞くと、おにいさんは夕方ママが来るまでの留守番だそうで、普段はコンサートなんかもやってるというので、「どこでやってるんですか?」と聞くと、「先週もそこの公園で」「ん?奥戸橋の横の?」「そ」「へ~~~~はぁ~~~~」としか言えません。
そうこうするうちにママがご出勤。期待はしてなかったのですが、すごく可愛いママ♪
で、入店してからずっと聞いてみたかったことを聞いてみました。
「奥のソファーに寝てる白ワンピースの女性は常連さんですか?」
「ちがうよ、おととい北海道から出てきて、吞んじゃ寝してる。」
アメージング!立石!
幻の将軍も戸定邸から、こっちの町を眺めてたのかな。面白いし。
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