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「プリンはメニューに入りますか?」

いま商店街振興とか街おこしとかやってる多くの人がそうなんじゃないかと想像してるんだけど、「これ、業務だったら絶対苦痛だよねえ」。

目標があって、手順考えて、予算や日程を踏まえながら一つずつ積み重ねて、数字に見える形で実現していく……。
いや、無理です、そういうの、ぜったい無理。

場当たり、最高!

さて、近くのファミリーマートから「大人のプリン」が消えて数か月。固めプリンが食べられないことに、私はもう耐えられなくなっていた。「これ、けっこう固めだよ」とお客さんが持ってきてくれたレシピ本に従い、玉子と練乳など材料を購入。店の共同経営者(うちは3人で店をやっている)、KACHIMOさんが同日偶然にプリン型を買ってきたときは、もうこれは運命だと思った。作ろう!

t店の小さな厨房スペースを使い、製作開始。うちのオーブンはどうやら壊れているという致命的な問題が発見されるなどの問題を乗り越え、できたプリンは、実にうまかった。

店の中に、普段はしない甘い匂いが漂ったせいで、「なんか作ってるの?」「新メニュー開発かな?」と何度か訊かれたけど、

違います。

遊んでるだけです。こんなん毎日やるの、めんどくさい。

うちの店では、「めんどくさい」という学校や一般の職場では絶対通らない言葉がやらない理由として登場する。その言葉を聞くと多くの人はちょっと驚いたような顔をする。その顔を見るのも実はちょっと楽しかったりする(子どもかっ!)

(ま、でも月に1日くらいは出してもいいかなあ、プリン)

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