人助けで金を稼ぐな、と言われる
私が活動する地域には、自治会が運営する「お手伝いサービス」という有償ボランティアの組織がある。地域住民の困りごとを、地域住民が助ける仕組みである。立ち上げてから、もう10年。当初は60~70歳代だった彼/彼女たちは、その分、年を重ねた。
「お手伝いサービス」は、1964年に造営された住宅団地を拠点としている。市内でも最も高齢化率が高く、現在では40%を優に超えるエリアである。彼らは住人としてこの先の地域課題に危機感を覚え、草の根的なつながりを活かし、地道に周知や勧誘活動