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【Σリーグ3期】白石太陽自戦記 第4節第2試合

皆様引き続きたくさんの応援ありがとうございます。
ちゃんと試合翌日に自戦記を書く癖をつけていきましょう。

ヘッダ画像、前節より若干マシになりました。今月の平均よりだいぶ悪い数字ではありますが……リーグ戦難しいな!


試合前 - 押し引きチューニング

いつものようにウザク式アプリと段位戦で肩慣らししてから本番へ。
その段位戦でひとつ問題のシーンが。

上家の 9s ポン打東で形式聴牌……しますか?

結論から言えば、私はポンしました。

・他家がリーチ含め2軒ぐらい聴牌として、聴牌流局 +1000 ノーテン流局 -1500
 →押して通った時の期待値 +2500
・東の放銃率は10%ぐらい、放銃時打点は平均 12000 と仮定
 →放銃損失期待値 -1200

→→押した方が 1300 ぐらいの期待値得が出ると見込んでポン

で、これはΣリーグではなく、掛け持ちしているもうひとつの「じゃすりーぐ」の何切るチャンネルに投稿。結果は全会一致でスルー、またはポン打 3p で下家に嫌がらせする、でした。

・まず放銃率 10% は低く見積もりすぎ。15% はある
・それでも局収支は微プラスだが、半荘収支・段位ポイント収支はトントンまたはマイナス
 →リスクを冒すほどではなさそう

ニシキ「いいよポンして。放銃? 気にするな」

単に局収支で言えば期待値プラスの選択だったことはニシキに認められました。でもやっぱり段位戦。リスク回避で行くのが普通かな。じゃあリーグ戦ならトップのために行くか? ……そうとも言い切れない。ここで放銃したらトップは絶望的。一方、聴牌流局でもトップが大きく近づくわけではなく、ノーテン流局からトップを目指せないことはない。AI の計算と人間の戦略が、ここは微妙に違うこともあるかもしれない。

なぜこれを長々書いたかは、本番の判断に関わったことだからです。

試合中 - 前回よりかなり落ち着いて

東1局0本場

小ミス。打 9p です

前回登板の一番の反省、「配牌を貰ったときに何点ぐらいの手になるか、手にするかの構想を練る」。開局と同時に若干やらかしました。この手は高くなりにくいけど、低確率で 123 三色になる。それをいきなり消してしまった。
この後、中が重なったので「今からできること」を検索したら 1000点のかわし手になったので、さっさと中ポン。でも銀貨先生選手の早いリーチが入って安全牌がなく 2600 放銃。出だし以外は必然の選択だったので、裏が乗らなくてラッキーぐらいの話。

東2局0本場

25p 聴牌。無論リーチ

25p のうち高目が外側にあるって素敵やん? こういうリーチ大好き。

でも出るのは 5p

裏も無しで全員ほぼ原点。仕方ないね。
まさかこの半荘の和了がこれ1回きりになるとは、このときの太陽は思いもしなかったのです……(恐怖映像ナレーション)

東3局0本場

上家から快調なリーチが入って、さあどうする

この時の太陽の思考。

・3m は通る。1m も割と通りそう。一番弱いターツをセットで落とせる
・自分は親。ツモられてもきついし、放銃リスクを多少負っても押し返す
・危険牌を切るときは放銃時予想打点と都度相談

チーで一発を消しながら頑張る(56p で鳴くべきだった)

以後、無スジだけどタンヤオに当たらない 9s、あとはスジ・中スジ・字牌を押して……

ポン!(聴牌)

58m は純カラだったとのこと。まあそれは仕方なし。
7s ポンまでして曲芸飛行聴牌取り切り。

えーーーーーーーーー

それツモれないんかい!
誰も放銃しないんかい!
ていうか全員聴牌取り切るんかい!!

百戦錬磨の銀貨先生が「これで全員聴牌まで取り切られたのは初めてかも」と嘆いておられました。私の中では、この半荘でここが一番技術とハートを見せられたシーンでした。

東3局1本場

下家に萬子危ないかなぁとか思ってました(読みが甘い)

ここから打 3s 。うーーーん。自己都合なら 7m なのはわかります。6m ポンで魅力が薄くなり、かつ通りやすくもなった。でも、下家の河を見て「萬子で振ったら痛くないか?」とか考えちゃったんですね。上家の 7m に声がかからなかったけど、その後の手出し 7p でまたわからなくなったから。
後で検討して「2m の後に手出し 7p ってことは、あれ多分染まってないよね」と。はい、そうです。2m より 7p を手に保持しておきたかったということは、筒子周りで魅力的な何かが手の中にあるってこと。放銃率が一緒なら当然選べた 7m でした。

この後のシーンが、試合前の押し引きチューニングと関連します。

後から手牌価値が上がって 7m は勝負した、が……

この生牌の白。どうですか。
メタビート選手の南プッシュが脳裏をよぎりましたが、あれは高度な読みが前提としてあったがために出来た芸当。自分にそれをできるできないの問題というより、これは……どう読んでも通る理由が思い当たらない。もとよりタンヤオはなく、じゃあ何がといえば 123 三色 or 役牌バック or 役牌暗刻ぐらい。
繰り返しになるが自分の手牌価値はある。加えて親。勝負する手もある。というか完全降りは弱気すぎるだろう。

結論、この白は聴牌勝負打牌としました。じゃあ、6p7p のどちらかを切りましょう。

どっちだ。7p は下家現物、最後に和了に結び付けば 18000 になる。
6p は現物ではないが、さっきの思考で言えばこれで下家が和了できる可能性は白よりずっと低い。当たっても白より安そう。和了なら 12000 になる。
終盤戦、押すなら和了確率は高めたい。現状、58p は見た目6枚、5m6p2s はどこが入っても見た目残り4枚。ドラ 2s は他家の手の内に閉じ込められている可能性が他より高い。自分視点の和了率は明確に 58p が勝るだろう。

ノータイム白プッシュ

直前に 8p が打ち出されたので、見た目ドラ含まずの5枚対4枚。もしここでもう一度選べるなら、5m7p シャンポンに取る世界線は、あったかもしれない。

シャンポン山3、リャンメン山0でした

白をいったん手に留めて聴牌まで保留したことで 6000ALL を逃しました。

白が来た瞬間の思考と打牌に対して、後悔はありません。検討でもあの白の放銃リスクを考えれば聴牌勝負扱いやむなし、リャンメン固定もその時点では妥当、の結論でした。

ニシキくんもそうだそうだと言っています

ずぴたー選手は發バックなので結局ニブイチの勝負でした(東南中は無いから)。

南1局0本場

曲げますか?

曲げました。ダマもあったと思います。

手替わり期待する?→手替わりしたとき、高確率でドラが出ていく。それが親の混一色濃厚な河に対して押せるタイミングであるとは限らない。
安目 5200 で満足する?→する、でも良かったかも。高めツモ無条件跳満を見ていました。

NAGA は揃ってダマ推奨

王国のリーダーと賢者は微差で曲げ優位とのこと。上振れを引きに行く攻撃的なチームスタイルが見えてきます。
結果は 78m を山に3枚残したまま、銀貨先生選手のかわし手が実って空振り。

南2局1本場

何とか出来たんじゃないか、と後悔しているのはこの局です。

9s or 南

打 9s 。NAGA には滅茶苦茶「南!」と言われました。我らが賢者はむしろ初手で 9s もアリ、と。
赤赤ドラのチャンス手で、タンヤオ or 役牌の最短和了ルートを検索した結果の判断。7s を引いたとて、じゃあリーチルートに入って先制できるのか?

裏目その1

自分の決断が悪いとは思わないけど裏目。ギリギリ 6s で使えるから渋々の打南。

7m or 3p or 7s

七対子1シャンテン。でもメンツ手もある。タンヤオは崩したくない。ひょっこり七対子は逃さない。でもタンヤオになるなら鳴いていきたい。鳴けない箇所が残るのが一番弱いかな?親の河が不穏で近いうちリーチが来そうだから現物を持って押し返したいな?
で、打 3p。これは疑問手でした。結構メンツ手でいけるのでツモ切りで良かったし、七対子を見るにしてもフリテン含みの 7s の方が攻撃面で機能していない牌だったかもしれない。このチャンス手で守備を考えるより攻撃に振った方が良さそう。

この一戦最大のミス。敗着。

チーしろよ!!! なーに見逃してるんだよ!!!
……頭の中で比重が七対子寄りになっていました。メンツ手ならまだ鳴いて行けるじゃないか。これをチーした後で 2p5s6s8s が鳴ける。うち3つはポンテン。ここで声が出ていたら、違う未来が待っていた可能性は十分あった。

裏目その2

以後はメンツ手も七対子も何も来ずに終了。ノーテン流局でした。

この時点ではどの順位もあり得ましたし、後の局でもリーチ・副露で攻め立てたのですが、ずぴたー選手の連続ツモ和了に阻まれ、親かぶりの失点が響いてラスとなりました。

試合後 - 前回よりはすっきりと

リーチ4局、副露4局、和了1局、放銃1局。
腕を振るべきところで腕を振り、押し引きのチューニングもしっかりできました。あとは精度の向上と視野の拡大。簡単に解決することではありませんが、内容は前回より少し向上したものをお見せできたのではないでしょうか。
あとは最後の1牌を引き入れる筋力が欲しい……!

ずぴたー選手

終盤のツモ和了ラッシュお見事でした。同じ育成枠と思えない実力を目の当たりにしてうんざりしています(誉め言葉)。次があれば先にツモります!

銀貨先生選手

スッとかわす局、じっくり罠を張って構える局、引き出しの多さを拝見しました。あの五面張が流局したのはひたすら不運でしたね……。

アサダスズメ選手

怖い手を仕込んでおられて、途中何度も警戒させられました。最後は巻き込まれるような3着でしたが、もっと上の結果でもおかしくなかった印象です。

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