【Σリーグ3期】白石太陽自戦記 第8節第1試合
皆様Σリーグおよび M kingdom の応援いつもありがとうございます。
登板4回目、自戦記も4つ目です。
育成枠の自戦記につき強者の深い思考を期待される方には物足りない点もありますが、毎回の課題設定や成長の記録として変化をお楽しみいただければ幸いです。
試合前 - 蛇はどこへ行った
前回登板は6月5日。その後、今回登板までの間に起きた大きな変化。
ニコニコサービス全体の長期サービス停止により、本稿執筆時点でも NAGA を使うことが出来ません。
Σの選手でも影響を受けた度合いでいえば私は相当なものです。長年の積み重ねでフォームができている方々と違い、私は本当の意味で麻雀をガチり始めたのは今年に入ってからです。鉄強の皆様とどうにか渡り合うために、この2ヶ月ほど「NAGA に出来る限り寄せる」を旨として、訓練・記録・振り返りの反復を積み重ねている最中でした。
上グラフ=平均悪手率推移。低いほど良い。
下グラフ=平均類似度推移。高いほど良い。
目標:紫線(天鳳7段平均)の安定した突破。悪手率はより低く、類似度はより高く。
三歩進んで二歩下がるを繰り返しながら、どうにか目標に肉薄してきたところで突然のシャットダウン。Mortal までも過負荷でダウンしていた時期に起きた不意のダマ大物手放銃は正着だったのか。AI に判断を仰いで納得 or 反省を決めていたので、根拠を失ってメンタルが揺らぐ。
こんなときは、頼れる人やコミュニティを頼るものです。感謝の心を忘れずに、いざ出陣。
試合中 - 苦しさの果てに
東家 - 白石太陽(M kingdom)
南家 - 月冴音類選手(縁)
西家 - まさき選手(ぽんてんLv47)
北家 - 雛呑ちの選手(牌のまにまに)
東1局0本場
起家なのに配牌が寝てます。しかし幸いなことにツモはまあまあ起きてくれました。
🌞「曲げました」
🌰🐳「「曲げていい」」
親につきリーチ。ここで必要なのは対面のまさき選手を降ろすこと。親リーチのプレッシャーで勝負手以外であれば一人旅にさせてほしい。最悪でも親継続大事。
だめでした。7p を押し切られたのは見事。
東2局0本場
🌞「鳴きました」
🌰「鳴きですね」
🐳「むしろ鳴かないといけない」
リーチ手順でも間に合うこともありそう。でも結局大した打点のない手になってしまう。だったら鳴いても大差ないうえに加速できるメリットが上回る。
1000点ではビハインドを回収しきれないけど、いったん少しでも点棒を戻しましょう。
だめでした。聴牌すら間に合わず。
東3局0本場
🌞「曲げました」
🐳「曲げたのは良い」
🌞「あまりにも 3m の場況が良すぎて、追っかけても勝てそう」
🌰「それが見えていたなら良いね。実際この瞬間4山だった」
🌞「ただ打 1m or 4m で迷って、巡目が深かったのでヤミテン一応ケアして打 1m にしたのは弱かったか」
🐳「それは弱かったね。脇2人はほとんど聴牌してなさそう」
🌰✌「そこで弱気になるなら曲げるなって話。4m 切ろう」
だめでした。最後に打ったのがどっちでも結果は変わらず。
東4局0本場
🐳「 さ あ 、 言 い 訳 を 聞 こ う か 」
🌞「何もありません。69p 受けがタンヤオ確定していないのが目に入ってしまいました。スルーした後で、78p を切ってもブロックが足りることに気づいて頭を抱えました」
✌「うわ、ひげくじらにゃんが急にめっちゃ詰めててびっくりした ……ああ、そっかこうなってるのね、そりゃなんで鳴かないのってなるわ」
これがこの半荘最大の失着でした。
他の場面での選択はだいたい微差で、明確な指摘事項はこの一局だけ、というチーム内評価でした。
ここを正しく鳴けていてもやっと1メンツ&愚形残りなので、和了できた可能性は低いのですが、「何か別の世界線があるなら」ほぼ唯一の分岐点でした。
ここで 8s を切れずに降り。これも間違い。セットで落とす索子が下家に厳しいと勘違いしました。6s を通せることを見落とし。平常心を取り戻すまでに若干時間がかかってしまっていました。結局ノーテン流局。
東4局1本場
安全度で 3p から落としたら
ブクブクで広げた方が良さそうでした。345p になってたら一瞬ヘッドレス許容かな?
とはいえ索子がこのあとリャンカンになって――
だめでした。
南3局0本場
🌞「この得点状況では聴牌外し打 9s。萬子変化が広いうえにドラも赤も使える形で打点も待ちも改善しやすい。2段目の中ごろまでは変化を見るつもりでした」
🌰🐳✌「「「同じく」」」
🌞「時間切れ。曲げました」
🐳「時間切れ? そうかな? これ和了ってもあんまりラス回避できないから結構最後まで変化を見て粘りそう」
✌「だよね、これ2段目の終わりまで頑張った方がいいよ」
萬子変化は最終盤まで訪れませんでした。
南4局0本場
🐳「清一色は見えてた?」
🌞「うっすらと。この後のツモに委ねるつもりでした」
🐳「後で見返すとこの 1m ポンした方が良かったかも」
🐳「確かに清一色にはまだ遠いけど、手の中に赤があって、跳満を狙うならその方が手っ取り早かったかな。ここまで来ても偶然役が絡まないと跳満にはならないからね」
🌰「こういうところ、6p は聴牌勝負にして一旦 1m にしておくと、親の雛呑ちのさんがまさきさんから和了ってくれたりして、都合の良い偶然が起きる可能性がある。その1巡の差が結果を変えることもあるので、丁寧に行った方が良かったかな」
🌞「そうですね……このときの判断軸は『まさきさんの手から筒子が余る前に 6p を処理するべき』でした」
🌰🐳「「それもわかる……うん、どっちもあるね……」」
試合後 - いつかこのメンバーで、もう一度
🐳「大きく気になったのは本当に東4局0本場だけ。それ以外はおかしいと思うほどのところはなかった」
🌞「全体で言えば自分としては確かに悪くなくて。Mortal のレートも 89.8 でした」
🐳「高いなぁ、うんやっぱり」
🌞「平面の練習の成果が出てきて、課題が基礎の基礎から『鳴き判断』とか『局面変化への対応瞬発力』のような、少し高いレベルに移行しつつある気はしています。結果は出ないけど、たぶん毎回進歩はしてるんじゃないかと思ってます。――そう思わないとやってられないんですけど」
✌「なんか太陽さん毎回誰が座ってもラスみたいなのばっかりだよね」
🌞「じゃすりーぐも直近4登板全ラスだし、なんなんだろう」
🐳「おいしいもの食べましょ!」
🌰「滝に打たれてくるか」
🦊「滝行系 VTuber……」
まさき選手
ことごとく私の一手先で待ち受けておられました。こちらが勝負に出ても、押せる理由を的確に見つけて押し返された印象。完敗です。
雛呑ちの選手
伸び伸びと攻めて勝ち取る麻雀をされていました。オーラスでまくられたのは惜しかったものの、前向きな姿勢――「ちのはてプッシュ」を見せていただきました。
月冴音類選手
上位二人と較べれば手が入る速度が少し厳しかったように見えましたが、粘って拾える和了を拾っておられました。よく立ち回られました。
今期また当たるのも楽しみですが、それ以上に、全員が育成枠を卒業してから、またこのカードでお会いできることを楽しみにしています。
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