8/30 真っ暗な道を走ったあの日
コロナ禍の真っ最中に、友人がX(旧Twitter)にこんな感じの投稿をしていた。
それを読んで、僕はとても不安な気持ちになり、すぐに彼に連絡をした。
「大丈夫?今苦しいの?」
するとすぐに返信があり
「誤解させるような書き方だったね。
ただ家族がいることに感謝しただけだったんだけど・・・」
安心したような拍子抜けしたような・・・
ただ、それがきっかけでその時に僕自身も色々なことを考えてしまったのだ。
家族がいなかったら、僕自身は逃げ出していただろうかと?
実はその頃の自分も、飲食店を経営していたこともあり、
長引くコロナで精神的にも金銭的にもズタズタになってしまっていた。
それでも前を向くことしか選択肢はなかった。
家族がいたからなんだろうか?
それとも従業員がいたから?
2020年の5月頃、前の会社を辞めることになり、真っ暗な道を事務所から荷物を運ぶために車で何往復もした。
飲食店が軒並みしまっているので、本当に街が真っ暗だったのだ。
これから先の事が突然不安になり、闇の中に向かって進んでいるような恐怖を覚えて、思わず車のブレーキを踏みそうになった。
車をコンビニの駐車場に止めて、呼吸を整え、カーラジオに救いを求めて必死で耳を傾けた。
身も心もへとへとになって家に帰ると、妻が待っていてくれて、「おかえり」と言ってくれたのだ。
なぜだかそれだけの事で心の底から救われたような気持ちになったのを思い出す。
結婚相談所をやろうと思ったきっかけは、正直にいうと、最初はIBJが主催する婚活パーティーの「パーティーパーティー」に興味があったのだ。
その頃は前の会社で飲食店を何店舗も経営していたので、婚活パーティーが集客の一つになれば、ぐらいの考えしかなかった。
そしてコロナがやってきて、婚活パーティーは壊滅状態になり、IBJの担当の方ともお話をして、結婚相談所の方をやってみることになった。
だが、役員を務めていた前の会社を辞めることになったり、独立後もコロナで飲食店が大変だったりして、しばらく休会させてもらい、結婚相談所のことなどそれからすっかり忘れていたのだ。
思い出して真剣に始めようと考えたのは今年の5月だった。
そして、結婚相談所をスタートするにあたり「自分はなぜ、この事業がやりたいのか」を徹底的に掘り下げた。
そこで思い出したのが、あの真っ暗な先が見えない道を走った夜と、
帰ってきて妻が起きて待っていて「おかえり」と言ってくれたこと、先の友人のツイートなどだった。
実のところ、30代半ばになる頃まで、一生一人で生きていこうと考えていた。一人の方が気が楽だと思っていたのだ。
だが、あの真っ暗な道から帰ってきた夜、待っていてくれる人がいなかったら、「おかえり」と言ってくれる人がいなかったら、それからの辛い日々を孤独に一人で過ごすことになっていたら・・・
それらを想像すると心底ゾッとしてしまう。
逃げ出す前に、気が狂っていたかもしれない。
そういった想いを、上手く人に伝えていけたらとも思うし、結婚したいと思いたった人を応援する気持ちに繋げていけたらと思うのである。
なぜだか突然そんなことを思い、書いてみました。
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