ライブ配信をローコストなコンテンツ発信手段として見直してる
こんにちは!2020年に東京から埼玉県に引っ越してきて、友達とスタジオサイタマという会社をやっている加藤といいます。
映像にしても文章にしても、何かを発信するって難しいですよね。2020年は年がら年中GoProを首からさげて動画撮影し続けてたんですが、新品で買った4TBの外部ストレージが飽和しただけでYoutubeにそれらがアップロードされることはありませんでした。今はもう、GoProは重めのネックレスだと思ってます。
みんなどういうつもりで発信し続けられるのか不思議になりました。すごいよ。企画とか編集とか、大変なものに立ち向かうエネルギーがすごい。GoPro重いし。
自分はめんどくさがりなので動画編集とかは難しいんだな〜、ということがよくわかった1年でしたが、それでも発信はしたいな〜、と思ってたら、ライブ配信に行き着きました。実験的にですが、埼玉で活動する先々でYoutubeライブしたり、stand.fmというラジオサービスで音声ライブ配信したりしてます。
先に結論を言うと、何か発信したいという前提に立った時、ライブ配信の良さって、ローコストなのでストレス溜まらないことだと思うんですよね。
なんのコストがローかというと、
・心理的なコストがロー
・作業コストがロー
です。その説明をしようと思います。
ローコストなライブ配信とは
もしかしたら、ライブ配信は心理的にも作業量的にも高コストだっていう、逆のイメージもあるかもしれないと思っています。なんならこっちの方が強いのかも。失敗しちゃいけない緊張感ありそう...とか、事前準備大切そう...とか。
多分、ここで想起されているのは、Zoomで行われるようなウェビナーや、オンラインでの音楽ライブのような、「満を持して」感のあるものじゃないでしょうか。
そういうのは、見てくれる人に有益な情報を与えたり楽しませることを保証しようとしているために、事前に企画構成が練られていたり、ライブ中はリアルタイム性を追求したり、インタラクションを密に発生させたりする、「ライブパフォーマンス」と呼べるものだと思っていて、
僕がいいなと思っているライブは、パフォーマンス性のない、もっと投げやりなライブです。
コンビニや河川の監視カメラからの映像とか、ペットや赤ちゃんの遠隔モニタリングみたいなのがイメージ近いです。配信側は様子をただ垂れ流しておいて、視聴者側がたまにポーリングしてワンカット目撃する、ぐらいの距離感でコミュニケーションする感じです。
ちなみに、インスタライブ, 17LIVE, SHOWROOM, Pocochaなどモバイル系のライブ配信アプリは、配信までの手続きを簡略化したという意味でコストは低いんですが、ファンとの交流という明確な目的があったり、視聴者と配信者のインタラクションが密という意味で心理的コストが高いので、ここでいうローコストとは異なります。
ローコストなライブ配信のやり方と効能
じゃあローコストな配信のやり方どうするのかというと、何を見せようとか考えずにとりあえずカメラやマイクを設置して、媒体はなんでもいいのでライブストリーミングして、あとは放置するだけです。お湯入れて3分。
・何を見せようとか考えない
・放置する
というのが結構ポイントで、そのためにカメラは定点に固定しておくといいです。手に持ったりすると、何かを写そうとか意志が介在してしまうので、持たない。
これをやると効能として、
視聴者を喜ばせなくてはならないという責任から逃れられて、
心理的コストが下がる
明確な目的がないので企画など事前準備しないし、
ライブが終わったらそのままアーカイブするだけなので、
前後工程の作業コストが下がる
ということが得られます。
ローコストなライブ配信の実際の例
そんな感じでライブしているのが、
竹釣竿を作りを習い、ひたすら竹をヤスリで削っているこんなのとか、
和竿をECサイトで売っていこう、ということで商品の棚卸しをしている、こんなのです。
自分たちの打ち合わせとか作業風景とか遊んでる様子をライブして、そのままアーカイブしてます。気まぐれに編集したければする時もあったり、アーカイブしないときもある、という自由な感じです。
再生時間を見てもらえればわかると思いますが、基本は垂れ流しノーカットなので3時間とか超えちゃったりすることもあるし、映し出される人々は登場人物の自覚が無いので大半は無駄な映像だったり、なんならカメラの前に誰もいなくて話し声もない、とかいう時間もあります笑
ライブ配信でコンテンツ発信工程を圧縮
通常のコンテンツ発信における、
1. 企画 → 2. 収録 → 3. 編集 → 4. 公開
という4ステップの工程を、ライブ配信をすることによって、
1. 収録=公開
の1工程に圧縮した上で2工程分ゲットしちゃおう、ライブ配信はそういう手段だと捉えちゃおう、ということです。
通常は企画・編集のコストがどうあがいても重たいので、ここをまるっとカットできるというのは、結構良さそうな気がします。
終わりに
先述の通り垂れ流しライブは、
大半は無駄な映像だったり
と自分でも言っていますし、こんなのコンテンツじゃない!という話もあるかと思うのですが、
実は配信者側のラクをしたいエゴだけに収まらず、視聴者側としても面白くて、求められるものになる可能性あるんじゃないか、とも考えています。
その話はまた別のnoteで書いてみようと思います。