3年目のSAISON
今日の仕事を終え、まっすぐ家に帰る気分になれずに地元のデニーズでこれを書いています。
これを書き終えて、少し勉強したら帰ろうかな。
こんばんわ。佐藤です。
本日6月1日、訪問介護事業所SAISONは3年目を迎えることができました。
未熟な私たちを受け入れてくださる利用者様、ご家族様。
いろいろと指導してくださる関係各社様、行政の方々。
現場で頑張ってくれているスタッフ。
これまでに出会ってきた、そして直接は関わらずとも間接的に私たちを支えてくださる全ての皆様のおかげで、今日を迎えることができたのだと心の底から思っています。
訪問介護事業所の立ち上げは、正直簡単です。
法人を作り、常勤換算2.5人以上のスタッフを集め、書類を作って提出する。
条件さえクリアできれば、認可はおります。
ただ、そこから運営を続けていくのは、並大抵のことではないのだと身をもって感じた2年間でした。
私たちがサービス提供をしている「重度訪問介護」という制度は、介護業界の中でもかなり特殊だと思います。
体力や根性強さに自信があります!という人でも、メンタルバランスを崩して辞めていく。会社を立ち上げるまでにそういう人を何人も見てきました。
本気で、暮らしや命と向き合っている人を相手にする仕事です。大変じゃないわけありません。
制度や法律の中で、できないことや制限があるだけではなく
ヘルパー不足や技術不足により「我慢」しなければならないことがある生活を、それでもなんとか生き続けている利用者様やそれを支えるご家族の方を前に、自分に何ができるのか。日々自問自答を繰り返していますが、答えなんて簡単に見つかりませんね。
ただ、不思議なことに、とても楽しいのです。
人の暮らしに向き合うことが。人の命を本気で考えることが。とても楽しいなと思うのです。
変態、なんでしょうね。
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先日、と言ってももう少し前のことですが
利用者さんの家に「OriHime」というコミュニケーション補助装置がやってきました。
業者との連絡や手配は少し手こずってしまいましたが、役所からの認可も受けて無事に。
最初はね。
文字盤使わなくても話せるようになるから利用者さんもヘルパーさんも負担が減るなぁ、あぁ、よかったな。って思ってたんです。
でも、OriHimeの力はそんなもんじゃなかった。
ある日、利用者さんが家に帰ってきたご家族に
「おかえり」って、言ったんですよ。OriHimeで。
その時に
【自分が好きな時に、好きなことをできる。伝えたいことを、伝えられる。】
それがどれだけ尊いことなのかを思い知らされました。
わざわざさ、ヘルパーに間に入ってもらっておかえり、なんて言わないじゃないですか。
それがね。初めてその言葉を聞いて。
帰り道めっちゃ泣いちゃって。僕。
ヘルパーの仕事の本質を改めて見直しました。
ありがたい経験でしたね。ほんと。
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何卒、みたいな堅苦しい文章書いてもよかったんですが、今年はこんな感じでいきましょうかね。
3年目も頑張ります。
皆様いつもありがとうございます。
代表 佐藤悠祐