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【2025.1】いそがないで歩こう。

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。今年も皆さまがご多幸でありますよう祈念するとともに、運用、お客さま対応、情報発信などの更なる質の向上に向けて努めてまいります。本年もどうぞよろしくお願いいたします。


タスキを繋ぐ

昨年12月後半、会社の仲間と一緒にリレーマラソンを走る予定にしていました。途中苦しくても励ましあって乗り越えて、1本のタスキをゴールまで繋いでいく。

投資信託や長期投資にも通じるエッセンスがたっぷり詰まったこのリレーマラソン大会の様子を文中に散りばめながら、投資を続けていくことの大切さや魅力をお伝えするつもりでしたが、なんと直前に私がインフルエンザに罹ってしまいました。当日は出走を断念せざるをえませんでしたが、他の仲間が無事にタスキを繋いで設定された3時間を走りきることができました。

チームで力を合わせた素晴らしい取り組みですし、チャリティーも兼ねたイベントでもありますので次回は私も万全の体調で臨みます。

勢いに乗らない

皆さまの長期投資の旅は、市場全体を振り返ってみますと2023年に引き続き、昨年2024年も非常に満足のいく結果に終わる1年となりました。このままの勢いを2025年も維持するのか否かは不明ですが堅実な投資家であり続けることを恐れてはいけないと思います。

もしかすると今年も相場が期待以上に上昇することが起こるかもしれません。上昇基調に勢いがつくと、人々はもっと上がってほしいと願いますし、成績が良かった商品を確認し、より上がりそうな商品はどれであるのかを探し始めます。そうすると本来の投資のリズムや基本姿勢が乱れてしまうことになります。

私が大切であると常々口にする一貫性と再現性は、ファンドの投資方針やパフォーマンスに限らず、投資家の投資行動にも必要とされています。一貫性と再現性のある投資行動が乱れてしまいますと無意識のうちにお客さまご自身のポートフォリオは歪み、取っているリスクが上昇してしまいます。しかし、目の前の短期的にもたらされる良好なリターンによってその不都合な事実は包み隠されてしまうのです。

パフォーマンスは常に1等賞を追いかけるものではありません。個人投資家は競合他社(他者)とパフォーマンスを競うわけでもなく、定められた期間によって結果を必ず出す必要性もありません。それにもかかわらず、もっともっとと強欲に走りすぎると思わぬ結果を招く可能性も否定できません。

適切なポートフォリオを維持し、リスクは適切な範囲に収める、加えて長期の資産形成を目的とした適切な投資行動を継続する、2025年はこれらをより強く意識してはいかがでしょうか。

セゾン投信らしく

セゾン投信だけでなく、世の中の運用会社や販売会社は相場下落時には冷静になりましょうと異口同音に訴えかけます。しかしながら相場上昇時に強欲にならないでおきましょうと訴えるところは少数です。

それでも歴史を振り返れば相場のトレンドや商品を追いかけることなく、淡々と一定の姿勢や行動を貫くことが最も良好な成果に繋がったことは様々な検証データが研究や書籍を通じて証明されています。

年初からロケットスタートを想起させるコメントを期待される方が一定数いらっしゃるでしょうが、あえてそのような期待とは真逆の観点でメッセージを書かせてもらいました。2025年も皆さまとご一緒に「いそがないで歩こう。」
(2025年1月6日)


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