お役所が詫び石配ってたら嫌でしょ?
言いたいこと
・官公庁系のシステム開発は、高額になりがちである。
・これは、大手を元請けにした多重下請け構造をとるためである。
・ただこれは、官公庁側としては保険になるため、血税が資本である以上いささか仕方が無いとも言える。
自分の日常は他人の非日常
"自分ならでは"な記事第1弾として、今回は官公庁系システム開発をテーマに書いて見ようと思います。
僕は、社会人になってからずっと、官公庁のお客様を相手にしたシステム開発に携わって来ました。
なので、勤務地もずっと虎ノ門・霞ヶ関・永田町界隈です。
僕にとってはこれが日常というか、これ以外の社会人経験がないのですが
普段この界隈に縁がない人にとっては非日常な話になるかなと思って、このテーマで書いてみようと思います。
ちなみに、ぱっと思いついたトピックがこれだったので、このテーマで書くんですが
これからもこういう意識高い?ビジネス系?な話ばっかりってわけじゃなく、基本は「最近推しているA◯女優5選」的なテーマで書こうと思ってるので、懲りずに読みに来てくださいね。
あと、今イチ推しは石原希望です。
志望動機は「なんかかっけぇ」から
このようなキャリアになった理由は、新卒で入った会社の配属希望調査で、官公庁部門を希望度高めで書いたからです。
理由は二つ。
一つ目は、なんかデカいことがしたいなって思ったからです。
まぁ、正直、当時特にやりたいことなんてなかったので(なんなら今も大して無いけど)「デカい→カッコいい→きっと面白い」という、クソバカな理論で選びました。
そしてもう一つの理由は、その時しかできない選択肢だと思ったからです。
僕は、本当にマグレというか、奇跡的な巡り合わせで、新卒で大手IT企業に入りました。
どれくらい奇跡的かというと、研究室の教授に報告した時に「え?お前が受かったの?大丈夫?本当に正社員採用?」って言われたくらいです笑
「これも何かの縁だろう。どうせいつかは転職とかするんだろうし、せっかくなら、今、この会社じゃないとやれないような業界にしてみよう」と考えた結果、官公庁部門にしてみました。
こう考えると、なんとも浅はかな理由で選んでますね。
「社会的問題を解決したくて〜〜」とか、なんかそういう理由あったらいいんですけど、残念ながら全くありません。
金がやたらとかかる!
ここで本題。官公庁系の仕事お金かかりすぎ問題です。
官公庁系は、1つのシステムを作るのにビックリするくらいお金がかかります。
自分がいた事業部では1億以下の案件はかなりの少額案件という扱いで
数十億を超える案件がざらにあるという世界でした。
入社してすぐの頃は、この感覚にビックリしてました。
正直、こんな金額の価値あるのか?という案件もあったので、「なんて無駄なことしてんだろうな〜」って日々モヤモヤしてたんですが
最近は少し納得がいくというか、官公庁系ならではな理由があるなと思っています。
保険をかけている
官公庁系案件の資本は、元をたどるとその大半が、国民の税金もしくは債券になります。
そのため、資金は民間に比べて多いですが、血税を元にした公共事業であるがゆえ「絶対失敗できない」という責任がついてまわります。
そのため、保険をかけてます。
ここでいう保険は、生命保険とかの保険ではありません。
(ちなみに脱線ですが、本当に保険もあります。使ったこと無いけど)
「大手に発注する」という保険
正確には「大手を中心とした多重請負体制(ITゼネコン)を形つくる」という保険をかけているのだと思います。
ITゼネコンとは?
日本の大規模システム開発は
顧客が大手企業(元請け・一次請け)に発注→
大手が数個の区分に分けて、中規模(二次請け)の企業に発注→
中規模の企業がさらに発注(三次請け)・・・・
を繰り返し
結果的に多重下請け構造になることが多いです。
業態が土木・建築業と似ていることから「ITゼネコン」と揶揄されることが多いこの構造。日本のシステム開発が"前時代的"と言われ、システム開発に多額の資金が必要になってしまう原因でもあります。
ちなみに、こういう形態の場合
実際にプログラミングや設計書を書いたりしているのは三次請け以降の方がメインで、技術力や専門性を持っているのは持っているのは実際そのような方々。
元請けに近くにつれて、マネジメントや顧客とのやりとりがメインになりますが、下手したら謎に会社を通過しているだけのケースもあります。
(やってることはほぼ、人材仲介業みたいなシステム開発会社も多々。。。)
入社前からこの構造について知ってはいたものの
元請けポジションだった自分は
三次請けの技術力がある会社が元請けとしてやれば、下手したら10分の1くらいの予算で済むんじゃないか?という違和感から、当時は日々、モヤモヤしておりました。
(あと、元請けだからってやたら偉そうな奴とかいたりして!この辺りはまた、別の記事でまとめようと思います。)
「大手IT企業を中心としたITゼネコン構造」という保険
ただ、官公庁は発注先として大手IT企業を選びます。
(そもそも大手しか案件に入札できない。というような制限があったりする。)
ここには、保険としての意味合いがあるな。と、大手IT企業に4年在籍していた身として思っております。
保険とはなにか。
大手IT企業には資金力があるため、何かあった時に損害賠償できる。という点もあります。
ただ、先ほど述べたITゼネコン構造が、結果的に保険として働いているのだと思います。
ゼネコン構造のメリットは、責任を分散できること。
ゼネコン構造を形つくる上で、会社間で必ず"請負契約"がいくつも発生します。
前述した通り、官公庁系のシステム開発は多大な責任が伴います。
その責任は、元請けから発注が進む中で、細かく分割されていきます。
そのため、何か問題が起きたとしても
ゼネコン構造全体で吸収することができるのです。
また、実際、
大手IT企業の人はこの契約や業務範疇の策定・管理が上手いです。
というか、ここが上手い人が出世しているな。と思います。
(昔、自組織の偉い人が「"戦略的丸投げ"を積極的に行なっていこう」とか言ってました。いろいろ問題ある発言ですが(笑)、ある意味、理にはかなってると思います。)
このことが官公庁側からすると、結果的に保険として働いているのです。
詫び石じゃ済まない以上、仕方がない。
結論、多額のお金がかかるこの仕組みは
官公庁や、その他失敗が許されない業種(金融、インフラ、その他いろいろ)においては仕方がないものなのかな。と思ってます。
ただしそれは、システム開発が
「1から新規で作るもの」「外部に発注するもの」であった時の話。
時流が変わってきて、この定義が変わっていくと話は変わってきます。
この辺りが、自分が転職を決意した理由の一つに繋がっていくのですが
詳しくはまた今度・・・・
余談
あーーーーーーうまく書けなかったーーーーーーー!
本当は、自分の体験談とか、見解とか、面白みあることを色々書いてたんですが、話がうまくまとまらない&冗長になって、大幅カットしちゃいました。
結果、新卒向けのIT業界説明会みたいな、つまらん記事になっちゃいましたね。
あと、「詳しくはまた今度」多すぎ!笑
あと、ITゼネコン推してるように見えるかもだけど、そんなことないからね?笑
毎週金曜投稿を崩したくないのでこれでアップしちゃいますが
次はちゃんとしたの書くんで、懲りずに読んであげてください。。。。。
「文章を書く前の整理が一番大事。そこに7割くらいの時間を充てるべき」って、何かで聞いたことありますが
そのことを強く実感しました。無念。。。。。。。
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