前提や先入観をほどいて いま、この瞬間の「そのまんま」を味わってみたら。
暑いのは苦手だ。暑いのは嫌なものだ。
炎天下の日、強い日差しに照らされながら仕事で外を往復する日があった。
「暑い、暑い」
そう声に出しながら、一刻も早くエアコンの効いた部屋に戻りたいと足を早める。
皮膚はジリジリと焼け付いて、痛いくらいだ。
ふと、「あれ、今月のテーマは"味わうこと"だった」と思い出し。
「暑い暑い」と声に出すのをやめ
いま、この瞬間に感じているリアルな感覚に意識を向けてみた。
一旦深呼吸して、無意識にバリアを張っていたような皮膚の感覚をほどき
全身で受け入れ体制になってみる。
すると不思議なもので
あんなにビリビリと刺すような感覚があった日差しが
ふわっと柔らかい感触になり
明らかに暑さの不快な体感が減り
緊張がほどけた身体は心地よさすら感じられる。
暑いのは苦手だ。暑いのは嫌なものだ。
私の中では無意識の中で、こんなプログラムが組み込まれていて
思考のみならず、身体も条件反射のように警戒反応を取っている。
これは暑さのことだけでなくて
例えば「掃除はめんどうなものだ」「〇〇さんと話すのは苦手だ」「△△すると✗✗な気持ちになる」「不安になるのはダメなことだ」
どこかでそう決めつけていることは多いと思う。
だけどそんな時こそ前提や先入観をほどいて
早く抜け出したい、この感覚を消したい、じゃなくて
いま、この瞬間の「そのまんま」を味わってみたら。
嫌だと思っていたものにすら「快」の感覚が潜んでいるかもしれないよ。
人間の感覚も、人生も、なんて奥深いし味わい深いんだろう。
公式LINEで「くらしを味わう7日間」と銘打ったお題チャレンジに参加してくれた方がこんな感想を送ってくれた。
>普段は目も開けているし耳も聴いているけれど
感覚を開いて見てないし聴いてないんだなって思いました。
目をしっかりと開いて物をしっかりと見たり、じっと音に集中していたら
物がくっきり見えて、音がはっきりクリアに聞こえました。
物も音も生命力を帯びた感じになりました。
今目の前にあるもの、そのものの「いのち」を感じられること。
それこそが豊かさであり、生きている喜びなのだと思う。
くろかわさいこ
LINE公式アカウント:https://lin.ee/mNLCv8c
Instagram:https://www.instagram.com/saisaiya/
深呼吸の家 LINE(サロン専用):https://lin.ee/AaFQDHd
深呼吸の家 Instagram:https://www.instagram.com/tsumugi_shinkokyu