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SAISAIが小規模、地元生産にこだわるのは!

こんにちは。伊是名でTシャツをセルフプリントしているSAISAIです。

私もかつては大都市東京に住んでおり、その時は「もの」には値段や製品の利用価値以外に買う選択理由がありませんでした。 そして「もの」をお金で買って消費することしかできない毎日を送っていました。 

そんな中私が出会った一冊の本が、私の今までの行動に疑問を持たせるようになります。

「田舎のパン屋が見つけた『腐る経済』」
という本です。この本のなかでは、題名からも察することができるように地域経済について語られています。今まで現在の資本主義経済になんの疑問もなく生きてきた自分には全くもって新しい価値観!

ここから「ナリワイをつくる」
「フルサトをつくる」 
の2冊を読み、完全に今までの自分の方向性が新しく変わりました。

正直、東京でたくさん稼いで、たくさん使い、消費し続ける毎日に辟易していた自分。  本当はもっと自分と見つめ合う時間がほしい、自分を表現する場がほしい、と思っていた自分。 そんな自分にぴったりな生き方をこの本のなかでは示している!

「これや!!!」

そう思い自分のルーツである、伊是名島に来島。
「自分の帰るに困らない、ふるさとをつくる」のと同時に、他にもかつての自分と同じように、消費し続ける毎日に辟易している「誰かのふるさと」を作りたい、という思いがありました。「たくさん稼いでたくさん使わなくても生きていける」という安心感を得られる場所。「いざとなったらここに帰ってこればいい」と思えるホーム。そういう場所をみんなが持っていれば、生きるのがもう少し楽になるんじゃないかな、と思いました。

商いについては、以前の記事で述べたとおり、SAISAIはTシャツをとおして、Tシャツ以上の価値をみなさんにお届けしたいなと思っているのですが、
業務形態に関してはこの本たちのおかげで、小さくなるべく手作りでいくことにこだわっています。

最初、Tシャツの版づくりがうまくいかなかったり、Tシャツへのプリントが何度も失敗していた時は、沖縄本島のTシャツ印刷会社に委託しようかな…なんて悩んだりしました。 でも。 それじゃ私がここでやる意味がナイ!!
(無くはないとおもうけどだいぶ薄れる!!)
と思い、自力での製作にこだわり続けました。
ここに経済を生むことに最も大きな価値がある!と信じていたので。

インターネットなんて無い昔は、歩いていける範囲が人々の生活の全てで、みんながそれぞれの商いを持っていたと思います。農業だったり、職人だったりね。

もちろん伊是名でも、島の中で経済が自立して回っていて、お豆腐屋さんがあったり、おばあが商う小さな商店(沖縄の方言でマチヤグヮーというらしい)があったり、海んちゅやはるんちゅ(漁師さんや農家さん)があったりと、お互いがお客さんであり、売り手、作り手であったと思います。

それが時代を経て、企業や会社というものができて、サラリーマンという働き方が生まれ、“商品はデパートやスーパーから買うもの” みたいにお客さんと作り手の顔が見えなくなってしまいました。 
この場合、製品を作った会社が、大都市や海外だったら、主にそこにお金が落とされるわけで、お金は外部へ流れていってしまいます。
(※先程、他の方がラオスに滞在していた時のnoteを投稿されているのを読んで、自分もこの記事を書こう!と思い立ったのですが、)
https://note.com/naffix/n/nec74d7061408
顔が見える相手から製品を買えば、お互いに感謝が生まれ、なおかつその人たちが生きる土地に経済が回る。
「ものを買う」という行動がこれからはますます価値や意味を持ってくる時代だな。と思っています。

なにやらまじめなモードで書き連ねてしまいましたが、
私が島で小規模、なるべく手作りにこだわっている理由はそこですね。
今後も他の製品を作っていく際もこの方向性は変わらないかな、と思います。
そんなSAISAIの商品ですが、いつか皆様のお目にも触れる機会があるといいなぁ〜と思いながら、この記事を終えましょうね。
それでは〜!

#田舎のパン屋 #ナリワイ #フルサト #地元 #小規模

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