球根植物で気軽におしゃれに室内を彩る－水耕栽培を楽しむ－
「もっと気軽に季節の植物を楽しみたい」と思っている方は多いはず。
そんな方におすすめなのが、球根植物です。
室内で簡単に育てられるので、初心者さんにも大人気！
球根植物なら手間がかからない水耕栽培で育てられるし、おしゃれなインテリアにもなります。
今回は、植物をおしゃれに楽しみたい方におすすめの水耕栽培のやり方や球根植物の種類、飾り方をご紹介します。
そもそも水耕栽培って何？
簡単に言えば、“水と肥料”だけで植物を育てる栽培方法です。通常は、鉢に鉢底石やその植物に合った培養土、固形肥料を入れて植物を育てます。
水耕栽培では、容器と水、場合によっては植物を固定するスポンジやハイドロボールを使いますが、これだけで栽培が可能です。
近年、サスティナブルの観点から野菜づくりに多く取り入れられている注目の栽培方法でもあります。
野菜の他、定番の球根植物や観葉植物、ハーブ、サボテン、多肉植物も水耕栽培ができます。
水耕栽培のメリットとデメリット
次に水耕栽培のメリットとデメリットをそれぞれご紹介します。
メリット
・使用する道具や材料が少ない
土を使う場合は、スコップや手袋、土を入れる容器、水やり用のジョウロなど道具類だけでも必要なものがたくさんあります。
しかし、水耕栽培はお好きな容器と水、液体肥料があれば栽培が可能です。
・作業スペースがあまりいらない
容器に球根や植物をセットするだけなので、小さいスペースで作業ができます。
・土を使用しないので、虫の発生や病気のリスクが低い
土を使うとどうしても虫が発生したり、病気になるリスクがあります。
水耕栽培だと、そのリスクも少なくて済みます。
・サスティナブルな栽培方法(土の処理に困らない)
主に使用するのが水なので、気軽に植物の栽培を楽しめますし土の処理にも困りません。
手が荒れやすい方にもおすすめできます。
・管理が楽
水耕栽培は、週に1度水替えを行えばいいので、管理がとても楽です。
・おしゃれなインテリアとして楽しめる
後ほどご紹介しますが、球根専用の容器以外にもいろいろな容器と組み合わせることができます。
根っこが見えるので、アートのように楽しめます。
・根っこの観察ができる
球根から伸びてくる根っこを観察できるのも水耕栽培の魅力です。
白くてきれいな根っこが見られるのは、とても面白いですよ。
デメリット
・室内でもある程度の明るさが必要
水耕栽培には直射日光は不要ですが、自然光が入る明るい風通しのよい場所に置く必要があります。
・容器を清潔にしておく
ずっと水を入れていると、容器の内側がぬめりなどで汚れてくるので、定期的にスポンジできれいに洗います。
水耕栽培のメリットの多さを分かってもらえたでしょうか。
用意するものも少ないですし、作業スペースもあまりいらないのが楽でいいですね！ちょっとしたインテリアにもぴったりです。
水耕栽培のやり方
今回は、簡単にできておしゃれな球根植物の栽培方法をご紹介します。
必要なもの
・球根を入れる容器
(球根専用の水耕栽培容器やお好きな花瓶、陶器の器などでも可)
・水
・水耕栽培可能な球根
・液体肥料(水耕栽培専用)
その年だけ楽しめればいいという方は、肥料はなくても大丈夫です。
ただし、長く楽しめる観葉植物や野菜、ハーブを育てるときは、肥料も必要になります。
育て方
購入した球根から芽が出てきたら、水につけるタイミングです。
まずは、根が出てくる球根の下側部分が水に浸かるようにセットしておきます。その後、根がある程度伸びてきたら、球根を濡らさないように根の部分だけ水に浸かるように水の量を調節します。
球根自体が水に浸かったままだと腐る原因になるので、注意しましょう。
肥料は、根がしっかり伸びたあと、その肥料の規定の量をやってください。
また、土に植えてある球根植物を購入しても水耕栽培は可能です。植えてある容器から抜いて、きれいに土を洗い流し、お好きな容器に根が浸る程度の水を入れるだけです。
球根からだとうまく育つか不安な方は、すでに花がついている苗を買って挑戦してみるといいと思います。
水耕栽培ができる植物の種類
次に水耕栽培に適している植物を紹介していきます。
実は、意外と水耕栽培できる植物は多いので、好みに合わせて選んでみてください。
球根
・ヒヤシンス
球根の販売時期：9月下旬～11月 苗：12月～
水耕栽培の定番ヒヤシンスは、花のボリュームと鮮やかな色合い、そしてなんと言っても香りがいいと大人気です。
ヒヤシンス専用の容器も売られているので、初心者さんでも簡単に育てられます。
・チューリップ(ミニタイプがおすすめ)
球根の販売時期：9月～11月 苗：1月～3月
普通のサイズのチューリップでも水耕栽培は可能ですが、小ぶりのタイプがおすすめです！
球根付きのミニチューリップは、花屋さんのインスタグラムでもよく見かける近年人気の品種です。
・スイセン
球根の販売時期：10月下旬～11月 苗：1月～
スイセンも花が小さい方が飾りやすくておすすめ！
ガラスでもいいですが、和風の陶器のコップだと落ち着いた雰囲気で楽しめます。
種類の豊富さといい香りが特徴です。
・ムスカリ
球根の販売時期：9月～12月 苗：1月～
動きのある姿がナチュラルで、ブルーの色も魅力的な花です。1つずつ飾ってもかわいいですが、1つの容器にいくつか一緒に入れるとボリュームが出て、存在感のあるインテリアフラワーになってくれます。
・クロッカス
球根の販売時期：9月～10月 苗：2月～
紫色が美しい丈が短めな花です。
黄色や白もあるので、1つの容器に一緒に入れてミックカラーを楽しんでみるのもおすすめです！
・スノードロップ
球根の販売時期：9月～11月 苗：2月～3月
下向きに咲く白い可憐な花です。
花の色に合わせて、白い容器に飾るとシンプルでおしゃれに飾れます。
球根以外にも水耕栽培が楽しめます。
観葉植物
ナチュラルでシンプルな空間づくりにおすすめなのが、観葉植物です。
・ポトス
・ガジュマル
・サンスベリア
・フィロデンドロン
・シェフレラ
・パキラ
・ミリオンバンブー
・アイビー
・オリヅルランなど
観葉植物でも木になっているタイプは、ハイドロカルチャーという方法で水耕栽培をします。
初心者さんは、アイビーやポトス、オリヅルランから始めてみてはいかがでしょうか。
その他
バジルやイタリアンパセリ、ミント、パクチーなどのハーブや種から簡単に栽培できる葉物野菜、イチゴも水耕栽培できます。
上級者さんにはサボテンや多肉植物もおすすめです。
水耕栽培に慣れてきたら、いろいろな植物や野菜に挑戦してみるにも面白いですよ。
水耕栽培ができる植物や球根の購入方法
店頭では、あらかじめ水耕栽培用の商品として販売されているものもありますが、土で育てる前提の商品が多くなっています。
どこで、どんな商品を買えばいいかもご紹介します。
まず、おすすめなのがホームセンターです。
ホームセンターは取り扱っている球根の種類が豊富ですし、観葉植物もお求めやすい価格とサイズのものが多いです。
観葉植物を水耕栽培で育てるときは、サイズが小さめなものを選ぶといいと思います。
花の種類や容器にこだわりたい方は、花屋や園芸店がおすすめ。
球根のみを扱っているお店は少ないですが、12月から徐々に球根植物の苗が店頭に並びます。
さらに、ヒヤシンスやムスカリ、チューリップなど水耕栽培できる球根をセットにした商品を、期間限定でネット販売している花屋もあります。
その他に、100円ショップの観葉植物や水耕栽培の商品を多く扱っているオンラインショップでも購入できます。
『WOOTANG(ウータン)』では、水耕栽培用の植物やオリジナルの容器も販売されているので、容器にもこだわりたい方にはおすすめのショップです。
自由に自分らしく楽しめる
水耕栽培は、その手軽さと自由に飾れるおしゃれさが魅力です。
水耕栽培の場合は根っこ部分が水に浸かっていればいいので、どんな容器でも楽しめるところがいいですね。
ガラスのコップや花瓶でもいいですし、陶器の器やお皿でもおしゃれに飾れます。容器を選ぶ楽しさもあって、インテリアフラワーにぴったりです。
今からの季節、ぜひ水耕栽培で球根植物を楽しんでみてください。