日常雑記:オケにボスキャラ現わる兆し。
前回のチェロレッスン後、先生がこんなことを話していた。
「姉が、おまえのいるオケに興味があってだなー…」
えええ!?なんですとーー!!
先生にはお姉さんがいる。
私は会ったことがない(私が忘れているだけかもしれない)。
確か県外に住んでいたはずだ。
元プロヴァイオリニストで、何かの事情で引退したと聞いている。
一体いつからコチラに住んでいたんだろう?
少なくとも、先生と同居はしていない。
「どうもこの前、夜の出ていた定演聴きに行っていたみたいなんだよ。
それから、おまえも聴きに行った、曲目が一緒だったA弦楽団も。」
あの中に、先生のお姉さんがいたんだ…。
「姉は今、市外のアマオケにいるんだけど、そこは木管金管が幅を効かせていて、弦楽器に美味しい曲はなかなかやらないんだって。
弦楽器奏者はみんな不満でね。
姉はいっそそこを退団して、弦楽団に入り直そうと思っているみたいなんだ。」
ああ、わかる…。
ブラス人口のほうが圧倒的に多いもの。
市内の弦楽団は二つ。ウチの楽団と、結成したばかりのA弦楽団。
A弦楽団は今年、元プロが発起人となって集まった楽団らしく、各パートトップは元プロらしい。
そんな訳で、先生のお姉さんはA弦楽団に知り合いが多いらしい。
ただし、結成したばかりなので、今後どの様な活動になるのかは不透明とのことだった。
そして、ウチの楽団。夏は弦楽、冬は管弦楽団となる。弦楽、管弦楽、どちらも満たせて私的には美味しい。基本弦楽団だから、弦楽が楽しい曲ばかりやる。
歴史も長い。予算は潤沢。
先生は以前「そっちのオケの方がプロオケより運営費があるのではないか」と言っていた。
先日初めて出席した役員会で、今回の定演の決算書をもらった。プロオケの運営額は知らないが、確かに余裕のある予算額で驚いた。
そして、入場は無料である。
そういえば、役員会では、ヴァイオリンの1st、2nd問題が議題に上がっていた。
近頃2nd人気らしく、1stに乗る人が少なくて困る、とのことだった。
そんなことでヴァイオリンは、全員シャッフルというなかなかカケな案が出ているそうだ。
チェロ、ビオラ隊には相談に乗れない案件なので、ヴァイオリンで勝手にやってくれ、という感じである。
また、コンマス問題も出ていた。
現コンマス、近頃仕事が忙しく、オケに乗れていない(法律事務所の弁護士だって)。
それで今回出演はゲストコンミスになった。
もう一人、コンマスがほしい、という話だった。
団内に候補者は今のところいないという。
先生のお姉さん、うってつけなのでは…!?
お姉さん、どんな人なんだろう…?
先生の姉と言うからには、もうコワイ人としか思えず。
私が先生の家に居候していたことは知っているのだろうか…きっと知っているだろう。
お姉さん、もしかしたら弟を溺愛していて、私のことを「大切な弟を奪った、何処の馬の骨とも分からぬ小娘」と思われていたらどうしよう…。
イヤな妄想しか浮かばない💦
せっかく先生の目の届かない場所で楽しく演奏していたのに、お姉さんに私のやらかしを逐一先生に報告されたらたまらない。
もうこのオケに居られなくなるかもしれない!
断固阻止、だ!!
私がそんなことをグルグル考えていたら先生、
「でもさぁ、夜のいるオケ、練習回数多いんだろ?姉には合わないと思うんだよね…。」
おや?
先生、消極的なご意見。
もしかして、先生も反対派?
そっか。
先生のことをお姉さんから私にアレコレ吹き込まれるリスクも、先生にはあるのか。
意見の一致を見た!
「そうです、忙しいですよ!入るなら、お友達のいるA弦楽団のほうがいいんじゃないでしょうか!?」
「だよな。」
「そうですよ!」
二人でうんうん、とうなずきあったが…
お姉さんが個人的に楽団に入団の話を入れてきたら終わりだ。
代表はきっと「大歓迎!!ようこそ当楽団へ!」の横断幕を掲げてお迎えするだろう。
コンマス問題も一気に解決だ。
今後のお姉さんの動向が気になる…。
これからも私は幸せなオケライフを送れるだろうか??