24.11月チェロレッスン③:今回もダメ出しばかり。
レッスン予定ではない日に、急遽入れてもらった。パラディスのシシリアーノ。前回、全然弾けなかったからである。
落とし込めていない部分もある。1ヶ月後のレッスンまで待っていたら、忘れちゃう。
最初に通して弾いた。
前回の指導を考えながら弾いたが…
「ちがーう!そうじゃない!」
と先生に言われてしまった。
「前回のレッスンでこの曲のイメージを話したけれど、ボクがなんて言っていたか覚えてるか?」
「ワルツ。踊るように弾く。」
「そう!1、2、3ってステップを踏むの。おまえさー、そういうイメージちゃんと持って弾いてる?!ただ弾きゃあいいなんて思ってない?!」
そんな乱暴なこと、思っていないけれど…。
「どう弾くのか、わかんないんです。イメージを音にする技術がないのが、根本的原因だと思うのですが。」
「そんなわけ、ないッ!!」
全力で否定されてしまった…先生、この頃指導が熱いし、ますます厳しい気がする。
「ボクは今までにちゃんと教えたよ?出来るはずだ。」
断言されてしまった。
じゃあ、やっぱり私の気分の問題?自覚ない。
「最初から弾きなさい…何で最初のGがそんなに強いの!どういうイメージしてんだよ。レガート!次はスラーだろ。音切らすな。小節線意識しない!」
あー、先生の言うとおり、イメージが足りないんだなぁ。
「付点16分、確かに前回短いって言ったよ。だからって、後ろの2音引っ掛けて弾かないの!あー、そうか、バッハ引きずってんのか。コレ、バロック音楽じゃないんだから、引っ掛けない。」
…ですね。
「pは音を小さくするだけじゃないの。pほど丁寧に、ドルチェで弾きなさい。」
なるほど。
「16小節、付点四分音符。みんな短くしがちなんだよな。見せ場なんだから、たっぷりビブラートかけて弾きなさい。」
了解。
「15小節アウフタクトから弾きなさい…って、おまえ、アウフタクトわかってるよな?!マジで怒るよ?!」
「わかってます、間違っただけです!情報処理能力が追いつかなかっただけですッ!」
…アウフタクトに斜線引かれてしまった(泣)。
ダメ出ししかないのかと思ったら。
「ほう。跳躍のDesは一発で取れるんだ?みんな大抵外すのに。ちゃんと練習してるんだな。」
…こんなでもしてますよ、練習。しなきゃ弾けません。
「でも、次の16分音符の場所注意。6ポジの指の幅の間隔は?」
「ほとんどくっつくくらい狭い。」
「そういうことだ。最後、ritって書いてあるけれど。poco rit くらいにして。」
はーい。
「ボクは数え切れないほどこの曲を本番で弾いているけれど、どう弾いてるかな…ワルツだからテンポ良くてもいいんだけど、割とゆったり弾いているかな。」
先生が弾いてくれる。…やっぱり美しいなぁ。
目と耳とで先生の演奏を聴いた。
「最初の繰り返しはボウイングを変えてるんですね。」
弓を返す場所が違っていた。
「そう。表情を変えたいからね。お前の場合はどっちでもいいよ。」
「やっぱり、前回のレッスン内容、落とし込めてなかった。今日レッスン入れてもらって良かった。」
「だね。」
先生即答…スミマセン。
これで次回はマトモに弾けるようになる…はず。
★
レッスン後。
「センセ、私が今着ているセーター、最近出来上がったばかりの新作です。」
レモン柄のヨークセーター。編むのに1年以上かかってしまった。
先生の前でクルリと一回転してみせた。
「へぇ!すごいじゃない。」
先生、本気で感心してくれる。
「袖と身頃は半年くらいで出来てたんですけどね。それぞれをはぎ合わせるのが面倒になって、放置してました。」
「あー、わかる。」と先生が言う。
「わかるんですか?!」
「だって、ボクも昔編み物してたもん。
今年まだ出してないけれど去年着てたカウチンセーター、あれ、ボクが編んだの。」
先生、ニッターだった?!
「ええー!すごい!知らなかった!!」
「若い頃、音楽の仕事がなかなか入らなくてね。暇な時期があってさ。編み物覚えた。でも、かなり適当でね。ちゃんとゲージ取らないから、大きくなりすぎたり小さくなりすぎたりするの。」
「わかる〜。」
スワッチ編むのが面倒なのだ。
私は最近はちゃんとスワッチを編んでいる。
出来上がっても着られないの、悲しいもの。
「かなり没頭したよ。楽屋で編んでるくらいに。音楽一本で食べていけるようなってからやらなくなってしまったね。懐かしい。」
「今度遊びに行ったら、先生編んだ作品、ちゃんと見せてください。」
「いいよ。しかしお前はよく時間あるなー。仕事して、チェロ弾いて、空飛んで、編み物って、どう時間のやりくりしてるの?1日24時間じゃなくて、30時間あるの?」
「さぁ。」
自分でも、よくわからない。
今度は編み物のことを記事にしようかな。
★
前回の暗い記事に多くの♡をくださいまして、ありがとうございました。
気分の悪くなるような内容を書いてしまいましたので、誰も見ないだろうと思っていました。
♡をくださったのは、きっと応援くださる気持ちの現れなのだろうと捉えました。
心を寄せてくださいました皆さま、ありがとうございます。
私のような被害にあい、精神に破綻を来すようなことは、世の中からなくなってほしいです。
全ての子どもたちが安全で幸せに過ごせるよう、願ってやみません。