
#144 【10分、15分…】長い作品を弾くときのハードルと解決策!
みなさま、こんにちは!
いつもnoteをご覧くださり、本当にありがとうございます!
コロナ対応ですっかり予定も狂い、いつにも増して、月末に怒涛のペースで更新しております、さいりえです。不定期ですみません…今回もよろしくお願いいたします。
さて、さっそく今日のお題は
長い曲を弾くときに難しいことと、その改善策
です。
・3分くらいの曲なら全体を見渡して弾けるのに、10分の曲になるとどうまとめて良いかわからない
・どの部分も大事に弾きたい!と思うあまり、飽きる演奏になってしまう
・8分以上(人によってそれぞれ)の曲を本番で弾くと集中力がもたない
・長い曲になると練習時間が足りないよ!
こんなお悩み、ありませんでしょうか。
短い曲と長い曲では、練習や演奏時に意識することや考えることも変わります。(もちろん、共通することもたくさんありますが)
本noteでは、そのことについて
・構成面
・練習面
・本番面
の3つの視点からお話しています。
…と言っても、動画の大半は一つめの「構成面」についてです。まずは構成についてしっかり準備、把握できることが一番大切だからです。
短い曲から長めの曲にチャレンジされたい方はぜひご覧いただけますと幸いです!
↓ブログでも書いています
長い曲を弾くときに起こりやすい問題

ベートーヴェンの大ソナタやショパンのバラード、リストの物語的曲…
誰もが憧れるような「大曲」。
技巧面も表現面でも難易度がぐっと上がることは間違いありませんよね。
でも、それだけでなく、「長い曲」というだけで難しくなる問題がいくつかあります。
・曲をまとめられない
・1箇所1箇所は良いけど、全部同じ感じになってしまう
・練習時間が足りなくなる
・本番で集中力や体力がもたない
というハードルやお悩み。
そしてそれは聴いている人にとっても、
・聴いている途中で飽きる、疲れてしまう
・曲の途中で迷子になってしまう
・全部同じ感じに聴こえる…
といった印象や感想に繋がってしまいます。
今回は、いくつかの改善策をご紹介します。
くわしくは25分の動画でお話していますが、テキストでも概要をご紹介します。
このnoteは月額会員さま向けですが、次の買い切りマガジンにも含まれています。↓↓
構成面からの改善策

●アナリーゼ
やはり、なんと言ってもアナリーゼ(分析)です!
・部分部分のつながりや共通点など、楽譜を整理して把握する
・全体が一本の物語や設計図になるようにとらえる
●イメージを明確にもって、描く
アナリーゼをしていても、聴いている人には同じように聞こえてしまうことがあります。
・場面や性格の違いをくっきりイメージして出す
・モチーフの再現など、「戻ってきた」「発展した」というのがわかるようにする
ここまでの内容は、動画でくわしくお話しています。
また、選曲その他のお話として、
●構成がわかりやすい曲からチャレンジする
・三部形式
・ソナタ形式
・変奏曲
などがおすすめです。こちらも動画でお話しています。
●短い曲からチャレンジする
三部形式ならメヌエットやワルツ、ソナタ形式ならソナチネなど、まずは3分程度の曲でポイントや特徴を的確につかみ、そこから発展させていきます。
●作曲家ごとの特性を知る
たとえばベートーヴェン、シューベルト、ショパン、シューマン、それぞれに「構成」や「変化」の特徴があります。
ある部分はパキッと変わったほうが自然だし、ある部分は心情の自然な移り変わりからジワジワと変わっていったほうが自然なこともあります。
逆にこのような「特性」を見誤ってしまったり、どの作曲家もどの曲も同じようなアプローチで弾いてしまうと、違和感に繋がったり「どの曲を弾いても同じ」になったりしてしまいます…
ブログでも、以下の記事のほかたくさん書いています。
練習面の改善策
こちらは動画の後半にざっくりお話しています。
・練習の濃度を上げる
・練習スキルを年々あげていく
本番面の改善策
こちらもポイントをざっくりお話しています。
・イメージトレーニング
・通し練習
・8割程度のテンポや音量で、ぎゅっとつまった内容で弾く練習
動画はこちらから(25分)

それでは本日の動画はこちらからどうぞ、25分です。
今回はトークメインで、途中なぜかドラえもんの話にまで飛躍しています(いちおう内容と関係しています…!)。
よし、勉強するぞ!とかしこまって聴いていただくのもありがたいですし、車の運転や通勤通学中、家事をされながらなど、ラジオトークのようにお耳だけ聴いていただいても大丈夫かなと思います。
それではよろしくお願いします。動画はこちら↓
ここから先は

さいりえのオンラインレッスンサロン
ピアニストさいりえによるオンライン講座&小さなコミュニティ。 ピアノ練習やレッスンのポイント、さいりえ自身の練習内容やブログで書かない話…
ここまでお読みいただきありがとうございます!ときどき頂戴するサポートは主に書籍・楽譜の購入・もしくはカフェ時間にありがたく使用させていただいています。もし「とくに役にたったよ」「応援したい!」と思っていただけたらよろしくお願いします。※ご負担のないようにお願いします(^^)