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TES学芸2日目

◆こんにちは。小学校教員のねこぜです。TokyoEducationShow!!2日目に参加してきました。昨日とは打って変わって大人向けの内容。行き交う人の中で子どももほとんどいませんでした。むぎのこさんのようなボランティアサークルと連携して託児システムがあればよかったのかなぁと思った次第。


1.教員が作る教員コミュニティ EDUBASEの現在地と未来

 コミュニティの必要さを訴える正頭英和先生の本気さに感銘を受けました。人として大事なのは「生きる」ことと「経験する」こと。そしてそれを高めるのが「コミュニティ」であると。サードプレイスやサークル、オンラインサロンなどコミュニティの形は様々ですが、私も複数のコミュニティに属することに賛同します。ともあれ、課題はコミュニティ、共同体の在り方だと思います。

 内田樹先生が『コモンの再生』という著書や『生きづらさについて考える』という講演など様々な場で共同体について述べられていますが、どれだけフリーライダーを許せるかがポイントだと考えます。内田先生によるとシェアハウスは共同体ではないと言います。なぜなら、掃除をしない、食事をしない、何もしない人はそこから退場させられるからです。当たり前じゃないかと思われますが、アンダーアチーバーの人をどれだけ包摂できるかが大事なのです。今、世の中はこの逆が起きています。

「高い税金払っているんだけど、この国は俺に何をしてくれるの?」
「なんで私たちが貧乏人の面倒見なきゃいけないの?」

 と、商取引のような感覚でいませんか?払った税金は満額返ってこないと嫌だと思っていませんか?このように共同体に属するメリットを感じなくなると消滅する、あるいは利便性が果たされたらそれで終わりという持続困難性をどう乗り越えるかがコミュニティの成立や維持の課題になってきていると内田先生は指摘しています。

 話が違う方向に行ってしまいましたが、正頭先生は「見ているだけの人もたくさんいる。それも一つの在り方です。」と明確に仰っていました。そして、坂本良晶先生(さる先生)や正頭先生自身はハチ公でいいのだと。ハチ公という比喩表現も面白いなと感じました。要するに、自分たちは敢えてシンボリックな立場引き受ける、自分たちを介してみんなが繋がってくれればいいと。私はEDUBASEには所属していませんが、別のオンラインサロンで素敵な時間、実践、情報、熱意を共有しています。きっとEDUBASEも同じだと思います。このようなリバタリアニズムの低いコミュニティがどんどん広がっていくことを期待しています。

2.Canvaが変える日本の教室

 「ついにさる先生に会えた。」これに尽きます。教員アカウントを作ったのも、もとはと言えばさる先生の発信を追いかけるためでした。他の記事に書いたのですが、もともと本を読まない(読めない)自分にとって『全ばか』はとても読みやすく、現場で実行に移しやすいというのがありました。『学校ゲームチェンジ』も読んで、株価を子どもと追いかける実践など多くのことを学びました。ICTを率先して活用することは子どもも大人もワクワクします。手段が目的化していると言われますが、「まずやってみる」ことには何も始まらないだろうと考えています。むしろその最前線を走って、今回のようにたくさんの成果を出したのが坂本良晶先生です。

 「目的意識」と「相手意識」を明確にすること。これをしきりに坂本先生は仰っていました。Canvaを使って何をするのか。何のためにChatGPTを使うのか。

 CanvaはGoogleやAppleなどのどのアカウントにも対応している汎用性の高さがウリです。共同編集だけでなく、CanvaAI、着せ替えなどといった画像処理、新たな発見がたくさんありました。
 「アイデアを拡張するのがAI」だと言われていて、全てを頼る、任せるのではなく、あくまでも補完的な活用がよいのかなと思いました。生成された文章を見直し、推敲する。友達と見合って、伝わりやすさを思考する。できることは無限大でも、そこから子ども達にどんな力を身に付けさせたいかを見極めていくのが教師の役割りだろうと考えます。


◆今日は大人向けのイベントで、4歳の我が子はおそらく最年少受講者でした。それでもいろんな方が気にかけてくださり感謝しています。ありがとうございました。

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