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ストーリー漫画の面白さの秘密教えます

めっちゃいいアイデア思いついたー!!

なんてね、唯一無二に思われるくらいに斬新だったり素敵だったり…
そんなネタを思いついちゃうと、ついついそこから作品を組み立てようと思いがちです。


でもね…

アイデアってもんをを過信しちゃいけません!
アイデア勝負の物語のストーリーに自信持ちすぎちゃいけないんです!


…なぜなら

作品が面白いのは実はそこじゃない!
読者が面白いと感じるのはストーリーじゃないからです!


その証拠に

専門学校ではよく課題として桃太郎を題材に作品を描かせますが
基本ストーリーは同じでも面白いもの面白くないもの極端な差が出ます。
大事なのは、ほぼ話じゃないんです!



いいアイデアを思いつくと、それを主柱にしてストーリーを描きたくはなっちゃうのだけれど
それはかなり危険なんです。
もちろんアイデアを使うなというのではないのです。
アイデアで漫画作品を魅せようということに無理があるのです。

アイデアはキャラと演出の魅力を引き出すために使われるべきなのです。


何が違うかわかるでしょうか?



例えば主人公たちが大ピンチになるアイデアを思いついたとしましょう。で、それを迫力いっぱいに描けたとして、それは面白いんでしょうか?
血湧き肉躍る、スリリングさは伝わるもんでしょうか?


まあ無理ですね。よほど新しい表現でもあれば、一瞬のスリルは演出できるかもですが…
作品としては物足りなく終わるでしょう。
劇場映画のようにダイナミックな音があるわけじゃないですからね。
アニメのように動いたり光ったりしませんしね。

だから漫画は映画やアニメと同じ部分では勝負できないんですよ。


では、読者が漫画に求めているのは何か?


それはキャラの体感です。疑似体験です。

主人公の気持ちになったり、すぐそばにいる友人にでもなった気分で驚きを感じさせてもらうことなのです。

僕はプロットやストーリーログラインは別に見せなくていいって担当している作家たちには言っています。
あらすじやアイデアレベルのことには面白さは含まれていないから読んでも無駄だからです。
それよりネームで僕を驚かしてほしいのです。面白さはそこで測れると思うのです。


つまり…漫画の面白さって、結局はキャラと演出なんです!

キャラと演出で入らせていかに驚きを体感させるか?衝撃を伝えるか?
それが読者の感じる面白さです。
そのためにはリアリティが必要で、前振りや逆振りが必要で、キャラのいちいち普通でないリアクションが必要となるのです。


だからまず驚ける形でネームは読まなければ編集者として面白さの評価はできないというのが僕の持論です。


つまりね、大事なのは「主人公たちキャラクターが起こった事象に対してどう反応したか?」
そこが大事なんですよ。その時のリアクションでキャラに入り、物語に入れるからです。
その連続であるから…キャラ目線だから漫画は音や動きがなくても面白いんです。


アイデア頼りのストーリーで面白くできるという考えは、捨てっちまいましょう


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