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八村、一歩踏み込んで語る。


吾輩がBリーグの10分換算スタッツ記事を挙げてキャッキャしているころ、メディア各社が今日のデンバー・ナゲッツ戦後の会見でJBAや日本代表及びトム・ホーバスに対する思いを明らかにした八村自身の言葉を記事にしていた。

今回の内容はポイントが非常に分かりやすく、かつ八村自身の意見も明快だった。

⋯が、正直なところ吾輩は「本当にそういう理屈で批判しているのか?嫌い、気に入らないという感情が先にきていて、それを包むロジックを後付けしているのでは?」というような思いを抱いてしまった。

八村が伝えた内容と吾輩の印象や個人的な感想を以下のようにまとめてみた。


なお、この会見の前までの一連の流れとそれに対する吾輩の意見については、以下の記事を参照してもらえればと思う。



ホーバス監督に対する批判①コーチとしての手法


八村はホーバスHCのコーチとしてのやり方について、次のように批判している。

「世界のレベルの練習の仕方ではないし、ミーティングもそうだし、フィルム(映像を見てのミーティング)のやり方も世界レベルではないんじゃないかなと思う」と指摘。

読売新聞オンライン記事から

もちろん、この記事からは「何をもって世界レベルなのか」という部分は明らかではないとして、吾輩はこの意見については正直「世界レベルでないことがホーバスを気に入らない理由?本当に?」と勘ぐってしまっている。

当たり前の話だが、バスケ強豪国でもないアジアの小国のナショナルチームは、NBAとは違う。世界最高峰の選手やヘッドコーチ、チームスタッフがそこを目指してやってくるという場所ではないのだ。それにナショナルチームのHCとなれば、数カ年単位での契約となるのが当たり前だ。

そう考えたとき、八村のいう「世界レベル」のHCがそもそもどれだけ市場に残っていたのかという話だし、その人達が仮に日本代表HCになったとして、日本代表をさらに上のレベルまで引き上げることができるのかどうかはまた別問題だ。言語が障壁になることもあれば、大体にしてそのHCが得意とする戦術や作戦が、日本代表選手ロスターが有するスキル・フィジカル・能力に照らしてマッチするのかどうかという点も大きい。

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