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歴史とは

今回は歴史について書いていきたいと思う。

昔から、歴史がすごく嫌いだった。
大学受験では社会の選択科目で日本史を選んだものの、平安時代で早々にドロップアウト…(早い笑)
単位だけは取らないと卒業出来ないので、試験前に先生に出るところを教えてもらい最低限の単位を取得して、あとは独学で倫理を勉強して大学を受験した。
漢字が多いし覚える事も多いし何が面白いのかよく分からなくて、とにかく日本史が嫌いだった。

22歳の時、大学の図書館の推薦本コーナーに、司馬遼太郎の燃えよ剣が置いてあった。
それまで司馬作品は読んだことなく、でも興味があったので借りてみた。
借りてから知ったが、新撰組についての本で、当時の私は新撰組が何かすら知らなかったし、桜田門外ノ変、攘夷、夷狄、開国派、、、
出てくる単語が悉く?????で、一つ一つ携帯で単語を調べながら読んだ(笑)
挫折しなかったのはストーリーが面白かったからだと思う。
読んだあとは新撰組副隊長、土方歳三の生き方に感動し、新撰組の事も大好きになり、何でこんなに義に熱い素晴らしい人たちが殺されるんだろう…と見事にハマった笑

その後新撰組熱が冷めやらぬまま、友達にオススメされた大河ドラマ「新撰組!」を見てみた。
これがまた面白く、主演の香取慎吾をはじめ、山本耕史、オダギリジョー、佐藤浩一、藤原竜也、中村獅童、そして堺雅人…
演者の方々も素晴らしく、初めて大河ドラマを完走した結果となった。
(今でも自分の中では大河ドラマNo1である)

その後は母にも燃えよ剣をオススメし、大河ドラマまで見せて強引にハマらせて(笑)
大阪と広島という離れた距離で暮らす母との毎年の恒例「歴史旅」がここから始まった。

新撰組発祥の地 八木家にて

歴史旅第一回目はもちろん、新撰組発祥の地、京都での新撰組跡地巡り。
壬生寺、八木家、霊山歴史館、山南さんのお墓など、色々な所を巡り母と語り合った。

司馬遼太郎のライフワークが「街道をゆく」だったことは周知の事実だが、実際にその土地に行って史跡を見たり歩き廻ったりするのと、ただ本で読んで終わりと言うのでは、全く違う。

その後歴史旅は、
私が課題本を決めて旅行の計画を立て、母は最低限課題本を読んできてもらい(仕事が忙しいのでそれも一苦労)スポンサー(笑)になってもらうと言う形で毎年開催されることとなる。

ちなみに、
第二回 課題本は司馬遼太郎「竜馬がゆく」で、高知県で坂本龍馬巡り
第三回 課題本は司馬遼太郎「世に棲む日日」で、山口県の萩で長州藩跡地巡り
第四回 課題本は司馬遼太郎「空海の風景」で、和歌山県高野山で宿坊に泊まる笑

その後私の出産&子育てにより今は歴史旅は中断されているが、子育てが一段落したら今後も母が歩けるまで(笑)開催したいなと個人的には思っている。

壬生寺にて

燃えよ剣は新撰組についての本なので、佐幕・攘夷派。
竜馬がゆくは坂本龍馬についての本なので、倒幕・開国派。
この二つの小説は全く別の視点からペリー来港〜明治維新までを書いている。

新撰組にどっぷりハマった私は、
その後何の本かは忘れたが、
「新撰組のせいで明治維新が10年遅れた」という一文を読んだ時に衝撃を受けたのを覚えている。
あんなに厳しい規律で自己を統一して、死の瞬間まで隊の一員であろうとした新撰組が…義に熱く曲がったことを嫌い幕府への忠誠を誓っていた新撰組が…
明治維新の足枷になっていたとは…!!!
それはかなりショックな出来事だったが、
同時にそれこそが歴史なんだなと思うきっかけにもなった。

物事は一面では見ない、多角的に見ることが大切だと言うこと。
これが私が歴史から学んだことだ。

こうやって書いてみると当たり前のことだが、日常生活でも色々な面で当てはまる。
例えばいざこざがあった時、一方だけの視点で物事を見ていないか?AさんがBさんについての悪口を言ってきた時、その真意は?Bさん側の意見は?

私のバイブル、半藤一利さんの「幕末史」にはこう書いてある。

読みすぎてボロボロ…

「私が皆さんに語る事になる歴史は、反薩長史観になることは請け合いであります。
幕末のギリギリの段階で薩長というのはほとんど暴力であった、と司馬遼太郎さんは言います。私も全く同感なんです。
しかもその暴力が、自分の戦略の都合で、正義と不正義とを区分けしたに過ぎません。それに対して若干の意義を申し上げたいのです。
そもそも歴史というのは、色々な見方ができるものなのでありますから、反薩長のものの見方も知っておいて損になることはありません。」


私の座右の銘は、
「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ」
という言葉だ。

歴史には様々な人の生き様、人生史観、教訓が詰まっている。
そこから学ぶことは本当に多い。
自分1人の人生をただ生きるのか、その他大勢の人生を歴史を知る事によって間接的に生きるのか。

私の中には坂本龍馬もいるし、河井継之助もいるし、村田蔵六もいるし、なんならチェーザレボルジアやマキァヴェッリ、カエサルもいる笑
困った時や悩んだ時は自分の中の彼らに相談して、「坂本龍馬ならこうするよな〜」「きっとカエサルならこうしてるよな〜」と思ったりする笑
一見変な人だが、それが今までの人生でどれだけ助けになってきたことか!!!

歴史を知る事は、人間の幅や深さに繋がってくると思っている。
これからも探究心を忘れずに、日本だけじゃなく外国の歴史も含め、様々な本を読んで勉強していきたい。

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