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深紅の花 by TTL SOUND feat.Hiroko【作品紹介】


ユーロビートチーム「TTL SOUND」の和ユーロ曲の作詞をしました。


手を離さず生きていたかった 幸せを願っている
愛したことを誇っている 溢れ出す悲しみは深紅

背が伸びたかな 今は亡きあの人の名残
弱い私をいつでも気にかけた

願うことはひとつ 悔やむことはたくさん
残された日々に あなたにありったけの愛をあげたい

遠い彼方 また出会えるまで どうか笑えているように
彼岸花の咲く頃までに ひとりで立てるように
手を離さず生きていたかった 幸せを願っている
愛したことを誇っている 溢れ出す悲しみは深紅

永遠の別れがこんな早くに来るだなんて
先に逝くともわかっていたけれど

願うことはひとつ 悔やむことはたくさん
残された日々に あなたにありったけの愛をあげたい

遠い彼方 また出会えるまで どうか笑えているように
彼岸花の咲く頃までに ひとりで立てるように
手を離さず生きていたかった 幸せを願っている
愛したことを誇っている 溢れ出す悲しみは深紅


元々ボカロPとして自分の書いた歌詞をボカロに歌わせて世に出していたのですが、デビュー曲からしばらく、和風曲をたくさん作っていました。しっとりしたものからシンセバキバキのものまで。音に拙さはあるものの、今でも「よくこんな歌詞書くねぇ」と思います。

TTLさんからは和ユーロの依頼をいくつかいただいていて、その中のひとつがこれです。
余命わずかな母親が息子を想う気持ちを書きました。私も5年間くらい母親をさせてもらってて、そのおかげで書けました。

”願うことはひとつ 悔やむことはたくさん”

ここに子育て勢がぐっっっとなっているのをチラホラ見ました。
子の幸せをひたすら願っている。あれしなければよかった、こうしておけばよかった、は数え切れないほど。歌詞の目線で言えば、まだ幼い子を残して自分が先に逝ってしまうことが悔しくて、息子の短い記憶の中に後悔もたくさんあって、という、絞られるような切なさです。

彼岸花の咲く頃におそらく自分は死んでしまうのだろう、と。それまでに、ひとりで立てるように、って息子の自立を願うのですが、到底叶わないことを知っています。それでも願わずにいられない。

そして「遠い彼方」で、また息子に会える日まで、息子がどうか、どうか笑っていて欲しい。

切なる願いと、愛と悲しみが、深い紅の花の色に重なる、そんな歌詞です。


ユーロビートにこの歌詞書くやつがおる?
っていうのをぶちかましてしまいました。えへへ。かなしい切ない中に愛がある歌詞はよく書くかもしれません。TTLさんのところには他にもたくさん素敵な哀愁ユーロビートがありますので、聴いてみてください。

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