【コラム】シルクの2020年出資ボーダーラインを振り返る
7月下旬から始まるシルクホースクラブの1歳馬募集。
ラインナップや価格、厩舎も決まり、あとはカタログ写真と動画を待つだけですが、毎年、頭を抱えるのが「人気がありすぎて、好きな馬に出資できないかもしれない」という悩み。
その対策を立てるために、去年のボーダーラインを振り返ってみたいと思います。
シルク19年産募集馬、実績枠(500口のうち300口)に必要だった各馬のボーダーライン(過去3世代の出資実績)
01.イルーシヴウェーヴの19 976,000
02.イスパニダの19 4,944,000
03.サロミナの19 3,200,000
04.リアアントニアの19 2,214,000
05.テルアケリーの19 744,000
06.マンドゥラの19 1,070,000
07.モルジアナの19 1,092,000
09.ピラミマの19 5,328,000
11.ツルマルワンピースの19 5,506,000
12.コケレールの19 786,000
13.ルシルクの19 1,810,000
14.ハイドバウンドの19 1,090,000
15.シュペトレーゼの19 870,000
16.ルミナスグルーヴの19 494,000
18.ルールブリタニアの19 13,212,000
19.クロンヌの19 664,000
20.シャクンタラーの19 2,380,000
23.シャトーブランシュの19 2,636,000
24.サマーハの19 1,054,000
25.ウルトラブレンドの19 836,000
26.アイリッシュシーの19 1,280,000
27.ラトーナの19 1,014,000
29.シーイズトウショウの19 978,000
30.シルクユニバーサルの19 3,180,000
31.ユキチャンの19 1,976,000
32.グローリアスデイズの19 698,000
33.ウインフロレゾンの19 994,000
34.ランニングボブキャッツの19 5,192,000
36.ミスティックリップスの19 688,000
37.ラダームブランシェの19 2,476,000
38.シャルルヴォアの19 708,000
39.ジャポニカーラの19 1,468,000
41.ウェイヴェルアベニューの19 2,522,000
42.ミュージカルロマンスの19 2,920,000
43.ヒッピーの19 880,000
44.パーシステントリーの19 1,256,000
45.チアズメッセージの19 790,000
46.ショウナンパンドラの19 1,386,000
47.プチノワールの19 1,064,000
48.アーデルハイトの19 1,412,000
49.レッドオリヴィアの19 366,000
50.アドマイヤテレサの19 1,122,000
51.プリティカリーナの19 1,826,000
52.レーヌドブリエの19 1,472,000
53.レッドジゼルの19 950,000
56.パープルセイルの19 674,000
57.グリューネワルトの19 2,574,000
58.ディープストーリーの19 588,000
59.ブラックエンブレムの19 5,850,000
60.ポーレンの19 6,494,000
61.スイープトウショウの19 3,252,000
62.フェイトカラーの19 846,000
63.アンティフォナの19 710,000
64.ウィルパワーの19 3,308,000
65.ボシンシェの19 672,000
66.シャンボールフィズの19 482,000
67.メリーウィドウの19 1,346,000
68.エレンウィルモットの19 1,010,000
71.トレジャーステイトの19 1,604,000
72.バシマーの19 1,414,000
75.アイムユアーズⅡの19 1,574,000
1位だったのはエピファニー(ルールブリタニアの19)で1300万円オーバー。
新種牡馬キタサンブラック産駒のブラックノワール(ブラックエンブレムの19)、ブラックブロッサム(ポーレンの19)に加え、
上がG1馬のルナソル(ピラミマの19)やサンドレス(ツルマルワンピースの19)、リンクルーファス(ランニングボブキャッツの19)が500万オーバーでした。
週末にデビュー戦を迎えるコリエンテス(イスパニダの19)はその次で、494万円となっています。
この傾向から、人気が殺到する馬は「7〜9万の牡馬、または上が活躍した牝馬」で、
カタログや動画の「馬体や歩様が良く、数値のバランスが良かった馬」といえそうです。
「誰がみてもお買い得で良さそうな馬」はどうしても人気になってしまうので、
せっかく動画を見て気に入ったとしても、強力な実績がなければ出資もかないません。
そうなると「誰が見てもいい馬」ではないタイプ馬の中から、どうやって可能性がある馬を見つけ出すかが、大きなポイントになってきます。
例えば、今週末に小倉でデビューするアンジーニョ(ポルケテスエーニョの19)は、上のリストには名前がありません。
つまり1次で満口にならなかったのです。
2年目のミッキーアイル産駒の牡馬で1口3万円。デビュー戦にもし勝てば、2歳夏時点で出資金の半分近くが返ってきます。
人気や評判にとらわれずに「走りそうな馬」をどうやって選んでいくのか。
今後、こちらのコラムで研究していきたいと思います。