2024オフシーズンFA&トレードあれこれ(Western)
前回のEastern Conferenceに続いて、Western Conferenceを見ていきます。
ようやく時間が取れたので、お盆中に書き上げます。
Oklahoma City Thunder(昨季西1位)
昨季は、PlayoffsではMavericksに敗れたものの、強豪を押しのけてレギュラーシーズン1位だったThunder。
今オフも費用をかけずに的確な補強で各アナリストからも評価が高いです。
Playoffsではローテーションからほぼ外れた3Pが低調なGiddeyを放出して、ハッスルプレイでディフェンスのいいCarusoを獲得。
インサイドにHartensteinも加えたことで、Holmgrenもアウトサイドで活躍でき、Jalen Williamsも本来のポジションで勝負できるためスタメンに隙がないです。
Playoffsで躍動した若手ロールプレイヤーのJoe、Wiggins共に再契約。
SGAの負担も楽になるので、強豪揃いのWesternで今年も1位候補になると思います。
Denver Nuggets(昨季西2位)
スタメン4人は優勝時のメンバーであるが、ディフェンスの要であるKCPが移籍。
MPJもPlayoffsで好不調が激しく、安定しなかったのでウィングに不安が残る。7月後半にWestbrookを獲得したが、ハーフコート主体のバスケットのためどう転ぶかは未知数。
Murray&Jokicのコンビが顕在であれば大崩れはしないが、控えメンバーもスケールダウンしたので、二人のうちどちらかが怪我で離脱すれば、上位キープに黄信号が灯るかも。
3番手&4番手あたりにつけて、Playoffsにコンディションを合わせたい。
Braunの活躍と、若手の台頭が待たれる。
Minnesota Timberwolves(昨季西3位)
昨季、躍進したWolves。スタメンは全員変わらないため、安定的に上位をキープできそう。
ディフェンスがいいため大崩れがないこと、エースのEdwardsの更なる成長が見込めるため上位4位までには入ると予想。
ボール運びもでき潤滑油だったAndersonがいなくなったが、Inglesで代替可能なため最小限の戦力ダウンでとどめている。
LA Clippers(昨季西4位)
長年チームを支えてきたPaul Georgeが流出。
ベテラン選手数名で穴を埋めたが、ロスターの高齢化と怪我がちなLeonardを抱えて、レギュラーシーズンを乗り切れるか。
WestbrookやTuckerも待遇への不満があることから、シーズン開始前に更なる戦力低下があるかも(実際にWestbrookは後日放出された)。
Playoffsに下位で滑り込めたらいいレベルにランクダウン。
Dallas Mavericks(昨季西5位)
今オフのFA注目選手であるKlay Thompsonを獲得。
昨季ファイナル進出したメンバーはほぼ残るが、全盛期を過ぎた感じがあるKlayのディフェンス面は不安。
オフェンスに関しては、DoncicとKyrieのデュオがいることから、リーグ内でも屈指。
上位進出の可能性は大だが、昨季と同じようにPlayoffsを勝ち上がれるかはディフェンス面をどう仕上げるかにかかる。
Phoenix Suns(昨季西6位)
昨年大きな期待を寄せられて加入したBealを含めたBIG3も上手く機能せず。ファーストラウンドでWolvesに敗退。
パリ五輪で活躍したDurantとBookerのどちらかが長期欠場になると、一気に戦力がダウンする。
Bealを6thマンにして、Tyus JonesをスターティングPGにするほうが効果的かも。
BIG3のサラリー総額が大きすぎるため、補強も単年契約のベテランにしか頼ることができない。
今季ダメなら一気にチーム解体に舵を切る可能性あり。
Los Angeles Lakers(昨季西7位)
このオフシーズンFA選手に色々と声をかけるが、全て不発になり、評論家の中でも失敗に挙げられるLakers。
7位に終わった昨季から上積みができる要素もなく、昨季は比較的健康体だったLeBronとADがパリ五輪でも全試合に出場していたので健康面でも不安が残る。
オフシーズンもLeBronの息子Bronnyの話題ぐらいしか盛り上がらなかったので、LeBronやADの欠場が続けば、プレイオフ圏外に落ち込む可能性もあり。
1巡目指名のKnechtはサマーリーグでもシュート力を発揮していたので、Reavesのように成長してくれる可能性もある。
New Orleans Pelicans(昨季西8位)
HawksとのトレードでMurrayを獲得。その代わりにインサイドを長年支えていたValanciunasがWizardsに移籍。
Zionの健康状態も怪しい中、インサイドに不安が残る。Theisを外して、成長著しいHerbert Jonesを入れてスモールラインナップも考えられる。
Ingramの延長契約もまとまらないので、前半戦でコケ始めるとIngramをトレードしての再構築もありうる。
いずれにせよ、プレイオフぎりぎり圏内か。
Sacramento Kings(昨季西9位)
オールスター選手でクラッチタイムに強いDeRozanをBullsから獲得。
ハーフコートオフェンス主体のDeRozanが、オールコートの早いペースで攻めるKingsのオフェンスに合うかどうかは評論家も懐疑的に見ている。
いずれにせよ賭けに出たのだから、プレイオフ進出は絶対条件(6位以内には滑り込みたいところ)。
昨シーズン成長したEllisは、サマーリーグでも格の違いを見せつけていたので、今シーズンも期待。
インサイドが強いチーム(Nuggets、Wolvesなど)と当たった時のSabonis頼みのインサイドをどうするか。上位進出のためにはシーズン中の命題となりそうな気がします・・・
Golden State Warriors(昨季西10位)
遂にKlayがチームから去ったことで、王朝メンバーでのスタメンはCurryとGreenの2人に。
パリ五輪における活躍によって、Curryもまだ第1線で活躍できることを証明したが、チーム状況は好転したのか、悪化したのかは判断しづらい。
KlayとPaulが抜けた穴もHield,Melton,Andersonと悪くはない。むしろディフェンスはよくなったか。
問題はパフォーマンスが低下し続けているWiggins、それと今以上にkumingaの成長が見込めるのかという点。
どちらにせよPlayoffsギリギリラインか。
下位注目チーム
怪我人が多数出たため、昨シーズンはあきらめてしまいましたが、上位進出もあり得るチームがMemphis Grizzliesです。
FA戦線では動きはありませんでしたが、
ドラフトで本格派センター223cmのZach Edeyを獲得。また昨シーズン後半に急成長したGG Jacksonもサマーリーグで暴れていたため、期待大です。
特にEdeyをセンターに据えることで、JJJを本来のPFに戻すことができるのでスタメンはより強力になりました。
レジェンドPippenの息子であるPippen Jr.もサマーリーグで活躍しており、若手からベテランまで層の厚いロスターが形成されています。
ここにパリ五輪でも活躍した日本の河村選手もExhibit-10契約でキャンプから参加するので、日本人にとってもGrizzliesは要チェックチームになりそうです。
おわりに
Westernは上位チームでも停滞が予想されるチームもあるので、下剋上も起きやすいと思います。下位で紹介しませんでしたが、昨シーズン途中まで好調だったRockets、パリ五輪でもフランス代表として存在感を見せたWembanyamaがいるSpursなどもPlayoffs進出のチャンスはあると思います。
Knicks中心となりますが、開幕までに注目すべきニュースがあれば記事にしていきたいと思います。
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