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流れを応用する
セーリング中に、艇は水の流れ(潮、川)の影響を受ける。 その際、流される影響で、見かけの風にも影響を受ける。 例えば、自転車をこいだとき、風を前から感じるのと一緒で、流される方から風を受けることになる。見かけの風は、風+帆走で受ける風に加え、潮の影響を受けることにもなる。 東京五輪では、スタートラインの場所によって、この影響があったようだ。
基本的には、潮流は、地面が動くように全体が動くイメージで考える。 そのため仮想のコースレイアウトに影響を受けることになる。
その際、特に気を付けるべきなのは、マークにアプローチするレイラインとスタートラインへのアプローチの見極めだ。 どのように流れの影響を受けるかを予測し、必ず確認しておく必要がある。
また、場所によって、流れの強さが変わる場合、どちらかのサイドが有利になるケースもよく見られる。 一方の再度にのみ川がある、浅い場所がある、マークの位置によって判断する必要がある。
いつ、流れの強い場所を横切るかも重要なポイントだ。 特に下図のような、複雑な形状の場所の場合、地元の選手がゴールデンコースを知ってるかもしれない。
前述したように、流れによって、セーリングウインドがシフトするケースがある。 このような場所では、その土地特有の情報を集めることが重要だ。
ストラテジーを組み立てる上で、流れが、風を優先することは稀であるが、それが重要になるケースがある。 風が弱い時や大潮のときなどは一般的に重要度が上がる。
重要なことは、流れの影響があることを理解し、海面の情報を正確に集め判断するということである。